第3章 不思議なみぞの鏡【賢者の石】
ジニーとは、こんな恋がしたいとかどんな恋に憧れがあるなんて話はした事がある。
だけどこうして、誰かに恋の相談をしたのは初めてだった。
「私もよ。誰かに恋の相談をされは初めてだもの。だけど良いわね、こういうの。女の子同士の友達って感じがして」
「そうね」
私とハーマイオニーは笑い合いながら、人が来るまで恋についての話をした。
それは凄く女の子同士の友達って感じがして、心地よい時間だった。
セブにはまだ、恋人が出来るには早い年頃だと思われている。
だけど今はそれでもいいから、大人になって彼にもう子供じゃないと思って貰えるようにしよう。
そう私は決めたのだった。
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一週間後がたった頃。
ハリーとロンと三人で、大広間にて食事をしている時。
ふくろうが群れを成しながら大広間に入ってきて、六羽のオオコノハズクが細長い包みを咥えてハリーの元に届けた。
大きな包みに周りは興味津々。
私とロンとなんだろうと身を乗り出していれば、一羽が包の上に手紙をおとした。
「なんて書いてあるの?」
「見て」
包みをここであけないように。
中身は新品のニンバス2000です。
あなたが箒を持ったとわかると、みんなが欲しがるので、気付かれないように。
今夜七時、クィディッチ競技場でウッドが待っています。
最初の練習です。
M・マクゴナガル教授
手紙をハリーから見せてもらって、私は目を見開かせながらも微笑んだ。
マクゴナガル先生はどうやらかなりハリーに期待しているみたい。
「ニンバス2000だって!僕、触ったことさえないよ」
ハリーから手紙を受け取ったロンは、羨ましそうにしていた。
「良かったわね、ハリー」
「うん」
それから、一時間目が始まる前に三人で箒を見ようとなった。
急いで大広間を出たけれど、玄関ホールの途中でクラッブとゴイルが寮に上がる階段の所で立ち塞がっている。
そしてマルフォイがハリーから包みをひったくった。
「マルフォイ!ハリーにそれを返しなさい」
「箒だ」
そう短く呟いたマルフォイは、妬ましそうにハリーを見ると包みを投げ返す。
「今度こそおしまいだな、ポッター。一年生は箒を持っちゃいけないんだ」
マルフォイなんて放置して、歩こうと言おうとした時であった。
ロンは我慢しきれなかったのか自慢げに話し出す。