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シリウスに導かれ【ハリーポッター❈救済】

第16章 闇の印【炎のゴブレット】


リーマスの言葉を不思議に思いながらも、私はドレスに少し見とれていた。
綺麗なドレスをシリウスから貰ったことに喜んでいたのだ。

「気に入ったようだね」
「もちろん!あとでシリウスにお礼の手紙を送らなきゃ!」

私は大喜びしていた。
このドレスが誰の為に着ることになるかなんて知らずに·····。


❈*❈*❈*❈*❈*❈

ーthird person singularー

夏休みも終わり、いよいよホグワーツに向かう日。
生憎の雨模様の天気だが、アリアネまたハリー達に会えるのを楽しみにしながら、リーマスの『姿くらまし』でキングズ・クロエ駅に向かった。

9と4分の3番線に辿り着けば、まだハリー達の姿は無い。
キョロキョロと辺りを見渡すアリアネにリーマスは小さく微笑みながら壁に背中をもたれかけていた。

「あ、いた!ハリー、ロン、ハーマイオニー!」
「アリアネ!」
「おはよう。今日は生憎の天気よね」
「そうね。あ、ルーピン先生もおはようございます」
「おはよう、ハーマイオニー。だけど私はもう先生じゃないんだよ」

未だに自分を『先生』と呼ぶハーマイオニーにリーマスは少しだけ困った表情を浮かべた。

「さあ、座席を探しておいで。早くしないと埋まるよ」
「はあい」

アリアネ、ハリー、ロン、ハーマイオニーは座席を探すために1度列車に乗り込んだ。
探し始めて数分もせず、列車の中ほどに空いているコンパートメントを見つけて、そこに4人は荷物を入れた。
それからホームに飛び降りれば、リーマスはモリーと会話をしていた。

「リーマス、少し痩せすぎているんじゃない?今度うちに夕飯を食べにいらっしゃいな」
「ありがとう、モリー。でもいいのかい?私なんかが行っても」
「当たり前です。私なんかじゃなくて、リーマスだから良いって言ってるのよ」

そんな会話を聞いていたアリアネは小さく微笑みながら、ビルとチャーリーが居ることに気がついて、ハリー達と4人がいる場所に駆け寄った。

「僕、みんなが考えてるより早く、また会えるかもしれないよ」

チャーリーはジニーにお別れの挨拶をして、抱きしめながらそう言った。
その言葉にアリアネ達はキョトンとする。

「どうして?」

フレッドがすかさず聞いた。

「いまにわかるよ」
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