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シリウスに導かれ【ハリーポッター❈救済】

第15章 ワールドカップ【炎のゴブレット】


霧が立ち込めるキャンプ場には、色んなテントが張られている。
なるべくマグルらしくしようとしているんだろうけど、ベルを鳴らす引き紐や風見鶏を付けていて、魔法使いだと丸見えだ。

(うーん。マグルらしいってどんな感じなのか分からないけど、これは魔法使いって分かりやすいのよね。ロバーツさんが疑うのも無理ないわね……)

キャンプ場の真ん中辺りまで来れば、縞模様のシルク出出来たまるで小さなお城のような豪華絢爛なテントがあった。
も少し先を歩けば、3階建てテントがあったり、庭付きのテントがあったりと様々。

「毎度のことだ。大勢集まると、どうしても見栄を張りたくなるらしい。ああ、ここだ。ご覧、この場所が私達のだ」

辿り着いた場所はキャンプ場の1番奥。
空き地には小さな立て札があり、『うーいづり』と書かれている。

「最高のスポットだ!競技場はちょうどこの森の反対側だから、こんなに近いところはないよ」

アーサーおじさんは嬉しげにしながら、『よし、と』言いながら肩にかけていたリュックを降ろした。

「魔法は厳密に言うと、許されない。これだけの数の魔法使いがマグルの土地に集まっているのだからな。テントは手作りでいくぞ!そんなに難しくはないだろう……マグルがいつもやっていることだし……さあ、ハリー、何処から始めればいい?」

私達はマグルのようなテントの張り方は知らない。
なので期待を込めた眼差しでハリーを見れば、彼は困ったようにしながらもハーマイオニーと共に柱や杭が何処に打たれるのかを説明してくれた。

アーサーおじさんは木槌を使う時になると、完全に興奮状態になり、役に立つどころか失礼だけど足手まといになっていた。
そんなこんなで、色々あったけれども2人用のテントを2つ張った。

「この2つのテントで大丈夫なの……?」
「あとからビルとチャーリーとパーシーが来るんだよね」

ハリーとハーマイオニーは2つのテントを見ながら、少し不安げにしていた。

「あら、大丈夫よ。入ってみれば案外広いんだから」
「広い?」
「ちょっと窮屈かもしれないよ。でも、皆何とか入れるだろう。入って、中を見てごらん」

ハリーとハーマイオニーは恐る恐るとテントの中に入り、私も後に続いて中に入る。
すると2人はあんぐりと口を開いて中の光景に驚いていた。
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