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シリウスに導かれ【ハリーポッター❈救済】

第15章 ワールドカップ【炎のゴブレット】


ビルは私たちより大人だけれど、こういう所は子供っぽいと思う。
イケメンな上に悪戯っ子ぽくて、あどけない所もあるなんてモテるだろうなぁとしみじみと思った。

「ビルとチャーリー、なんで遊んでるんだい?」

すると、後ろからロンの声が聞こえた。
振り返ればハリーと共に、フォークとナイフを持っていてビルとチャーリーの遊びを不思議そうに見ている。

「さあ?童心に返ってるんじゃない?」

ビルが操っていたテーブルが物凄い音でチャーリーが操っていたテーブルにぶつかった。
その衝撃で、チャーリーの操っていたテーブルの脚が1本取れてしまった。

「あーあ、壊れちゃった」
「心配ご無用だよ、アリアネ。ちゃんと直すから」

ビルがウィンクした時、上の方からカタカタと音が聞こえた。
皆で見上げると、パーシーが苛立ったような表情で3階の窓から顔を突き出している。

「静かにしてくれないか!?」
「ごめんよ、パース」

悪びれる様子もなくビルはニヤリと笑う。

「鍋底はどうなった?」
「最悪だよ」

パーシーは気難しい顔で言うと窓を閉めてしまった。
ビルとチャーリーはそんなパーシーをクスクスと笑いながらも、テーブルを芝生の上に置く。
そしてビルが杖を一振するともげた脚は元通りになり、どこからともなくテーブルクロスが出てきた。

「双子の悪戯好きはビルと同じかも」

私はテーブルにお皿を並べながらボソリと呟く。

「双子には負けるさ」
「そうそう。俺たち以上の悪戯好きがいると思うかい?」
「いないだろう!」
「誇ることじゃないわよ、フレッド、ジョージ。モリーおばさん、とても怒っていたから」
「ママは口煩くてかなわない」
「寛大な心で許してくれたらいいのに」

双子のせいで寛大になれない気がする。
そう思いながら、お皿を並べていれば、誰かが背後に立った気配を感じた。
振り返ればフレッドがニヤリと笑いながら私の後ろに立っている。

何か企んでいる。
そう思っていれば、フレッドが私の髪の毛を一房持ち上げてからそこにキスを落とす。

「悪戯好きな男は嫌いかい?お姫様」

私はペシッとフレッドの手を叩いて落とす。

「私、大人な人が好きよ」
「そうよね。貴方が今、惹かれている人は年上の大人の人だものね」
「ハーマイオニー!?」
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