第15章 ワールドカップ【炎のゴブレット】
「久しぶりね、リーマス」
「久しぶり、モリー。アリアネをよろしく頼むよ」
「ええ、任されたわ」
「それじゃあ、アリアネ。迎えが必要な時はジークを飛ばすんだよ」
「分かったわ!」
リーマスは私に手を振ると、直ぐに姿くらましでその場から姿を消した。
「さて、家に入りましょう。既にアーサー達がハリーを迎えに行っているのよ」
「本当?じゃあ、ハーマイオニーは?」
「既に家にいるわよ。ああ、そう。ビルとチャーリーもいるのよ」
「ビルとチャーリーが!?」
私は慌てるように家に入った。
ウィーズリー家の家は相変わらずであり、私は直ぐに居間に向かうと、そこにはチャーリーとビルがいた。
2人は何か談笑をしていたけれど、私に気が付くとにっこりと微笑む。
「アリアネ、来たんだね」
「ビル、チャーリー!久しぶりね!」
「おっと!相変わらずのお転婆だな!」
2人に抱きつけば、ビル達は直ぐに支えてくれた。
私の大好きな兄のような人たちに久しぶりに会えたことが嬉しくて、ついつい抱きついてしまう。
そんな私を2人は嫌そうにせず、いつも笑顔で受け止めてくれる。
私を本当の妹のように可愛がってくれる。
「お!アリアネ、来たんだな」
「久しぶりじゃないか、アリアネ」
「フレッド、ジョージ。貴方達、何かしたの?やけにニヤニヤしているけど」
2人がニヤケている時は大抵何かやらかした時だ。
そう思っていれば、フレッドはニヤリと笑う。
「さっきまで、ハリーの家にいたんだ。その時にベロベロ飴(トン・タン・トフィー)を落としてした。ハリーの従兄弟を食わせようと思って」
「それ何……?何をハリーの従兄弟に食べさせよあとしたのよ」
「舌が馬鹿みたいにでかくなる飴」
「なんてことしてるのよ!」
私はギョッとした。
それでハリーがあの叔父と叔母に何かされたらどうするんだと思っていれば、キッチンの暖炉のからハリーが現れた。
「ハリー!」
「や、やあアリアネ」
「ハリー、奴は食ったか?」
「ああ。いったいなんだったの?」
「ベロベロ飴(トン・タン・トフィー)さ。ジョージと俺で発明したんだ。誰かに試したくて夏休み中カモを探してた……」
「相変わらず悪戯好きよね……」