• テキストサイズ

シリウスに導かれ【ハリーポッター❈救済】

第13章 裏切り者【アズカバンの囚人】


シリウスが可笑しそうに喉を鳴らしながら笑った。
その様子にアリアネは眉を寄せながら、シリウスを見つめる。

夢の中の彼はこんな笑い方をしていただろうか。
ふと、そう思ってしまい慌ててその考えを他所へとやった。
今は夢の中のシリウスは関係ないのだからと。

「アイツが君を見守っていたのか!あのスネイプが!」
「シリウス、今はその話は置いておこう。話を戻すけれど、セブルスは私が月に一度何処に行くのか非常に興味を持った。私達は同学年だったんだ。それに、つまり、ウム。お互い好きになれなくてね。でもウィリアスとは仲が良かっんだ。だから余計、セブルスは私たちを嫌っていたんだよ」

リーマスは言い難くそうに、髪の毛をかきあげながら言葉を続けた。

「ウィリアスは、セブルスの魔法薬学の知識に興味を持ってね、何度もしつこく声をかけて2年ぐらい経ってから仲良くなっていた。でもセブルスはとにかくジェームズを嫌いってた。妬み、それだったと思う。クィディッチ競技のジェームズの才能と、ウィリアスと幼なじみの関係でもあったジェームズに対して妬みを持っていた」
「アリアネのお父さんと僕の父さんは幼なじみだったの……?」
「ああ、そうだよ。家同士の関係性でね」

そう、アリアネの父とハリーの父は幼なじみの関係性でもあった。
親友でもあったが、家同士が非常に仲が良くて2人は幼なじみの関係性を持っていたのである。

「……とにかく、セブルスはある晩、私が校医のポンフリー先生と一緒に校庭を歩いているのを見つけた。ポンフリー先生は私の変身のために『暴れ柳』のほうに引率していく所だった。それで、シリウスがその、からかってやろうと思って、木の幹のコブを長い棒で突けば、後をつけて穴に入ることができるよ、と教えてやった。そつ、もちろん、スネイプは試してみた。もし、スネイプがこの屋敷まで付けてきていたなら、完全に人狼になりきった私に出会っていただろう。しかし、ハリーのお父さんが、シリウスのやったことを聞くなり、自分の身の危険も顧みず、スネイプのあとを追いかけて、引き戻したんだ。……しかし、スネイプは、トンネルの向こう端にいる私の姿をちらりと見てしまった。ダンブルドアが、決して人に言ってはいけないと口止めした。だが、その時から、スネイプは私が何者なのかを知ってしまった……」

/ 820ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp