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シリウスに導かれ【ハリーポッター❈救済】

第2章 授業と決闘【賢者の石】


「ねえ、ハグリッド。気になることがあるの」
「どうしたんだ、アリアネ」
「セブ·····スネイプ先生が言っていたの。ハリーと居るとろくな事は起きないって。私の父さんと母さんは、ハリーのお父さんがいたからあんな事にって·····」

私の言葉に、ハグリッドは顔を歪ませた。
セブの言葉はすごく私に引っ掛かりを持たせていて、モヤモヤとさせている。
なぜ、ハリーといたらろくな事が起きないのだろうと、彼のお父さんと居たから両親があんな事にって、どういう事なのだろう。

すると、ハグリッドは大きな身体を屈めると私の両肩を優しく叩いた。
気まずそうな何とも言えない表情を浮かべながら、視線を左右に動かしてから話し出す。

「お前さんが気にすることじゃない。スネイプの事は気にするんじゃねえ。それに、ハリーと居てもいい。居てやってくれ。あの子とお前さんは幼馴染になるはずだった関係であり、姉弟のような関係にも近かったんだ。まあ、1歳までしか一緒に居なかったがな」

ハグリッドは私とも目を合わせてくれない。
それに眉間に皺を寄せていれば、彼は大きな手で私をガサツに撫でる。

「とにかく、気にする必要はねえ。それより、親友はできたか?アリアネ」
「ええ、ハーマイオニー・グレンジャーっていう子と仲良くなったの。ハリーとも勿論仲良くなっているわ」
「そうか、それは良かった。今度、そのハーマイオニーという子も連れておいで。じゃあ、もう帰るんだ。夕飯に遅れちまう。ロックケーキを持って帰るといい」

何とも言えない気分のまま、私は小屋を出るとハリーとロンが待っていてくれた。
そして三人で城へと帰っていくが、私はずっとハグリッドの目を逸らした事とセブの言葉が浮かんでいた。

ハグリッドは何か、私とハリーに言いたくない事があるんだろうか。
それにセブはあの時、言葉を詰まらせていたけれど私に言い難い事があったのかしら。

「·····いつか、聞いてみなきゃ」
「ん?何を聞くの、アリアネ」
「なんでもないわ、ロン。それより急ぎましょう、夕食の時間に遅れちゃうわ」

❈*❈*❈*❈*❈*❈*❈


「最悪ね」
「同感だよ、アリアネ」

私とハリーはグリフィンドールの談話室の掲示板に貼られた紙を見ながら落胆していた。
そこには木曜日の授業についてのお知らせが書いてある。
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