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シリウスに導かれ【ハリーポッター❈救済】

第11章 忍びの地図【アズカバンの囚人】


「そうだね。もう二度と試合中に吸魂鬼に邪魔されたくないしね」
「でも、対処法ってどんな方法かな?」
「リーマスが、ホグワーツ特急で銀色の光を放ってたけれどアレなのかしら……」

4人でどんな対処法を教えてくれるのだろうかと話しながらふと、視線を感じた。
何処からの自然なのだろうかと思いながら、振り返ればフレッドが私へと視線を向けていた。

何処か怒ったような表情。
その表情が気になりながらも、私はハリー達と会話をしていた。

(なんだろう……フレッドはなんであんな顔をしてるのかしら)

そして消灯時間近く。
私たちは各自、女子寮と男子寮に別れて行こうとした時だった。

「アリアネ」

フレッドに呼び止められた。

「どうしたの?」
「話したいことがあるから、ちょっと待って」
「……うん。ハーマイオニー、先に行っててちょうだい」

談話室は既に人が居なくて、私とフレッドだけ。
どうしたのだろうと思っていれば、フレッドはゆっくりと口を開いた。

「今日、セドリック・ディゴリーに告白されてただろう?」
「え、あ……うん」
「告白の返事、なんて答えたんだ?」

フレッドは真っ直ぐな瞳でそう聞いてきた。
真面目な表情であり、私はその瞳に息を飲んでしまう。

「断ったわよ……」

そう答えた瞬間、フレッドは何故か安堵の息を吐き出していた。

「そっか、それならいいんだ」
「なにが?」
「なんでもない。じゃあ、そろそろ寝よう。おやすみ」

私は首を傾げながらも、フレッドが去っていった螺旋階段へと視線を向けていたのであった━━。


❈*❈*❈*❈*❈


11月の終わり。
クィディッチでレイブンクローがハッフルパフを負かしたことにより、ハリー達はやる気に満ちていた。
ハリーによれば、ウッドは狂ったようなやる気を出しているらしい。

そして学期が終わる2週間前。
城の中はクリスマス一色に染められていて、それだけで私たち楽しいん気分となっていた。

「アリアネ。僕はホグワーツに残るけど、アリアネはどうする?ママ達のところに帰る?」
「今回は残るわ。リーマスもいるし」

今回の休みも残るつもりだ。
リーマスもいるし、話がしたいしという気持ちで残ることを決めたのである。
ロンとハーマイオニーも今回は残るらしい。
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