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シリウスに導かれ【ハリーポッター❈救済】

第2章 授業と決闘【賢者の石】


「貴方、初日フィルチと争ったらしいじゃない。目をつけられるわよ。いえ、既に目をつけられていると思うわ」
「あれはフィルチが悪いわ。迷って間違えたって言ってるのにわざとだって言い張るのよ?しかも、人の言い分を聞かずに地下牢に閉じ込めるだなんて。驚いたわ、あそこまで人の話を聞かない人がいるなんて」

思い出しただけで腹が立つ。
そう思いながら、オートミールを口に入れてミルクティーで流しこむ。
甘いものを食べて、甘いものを飲めば少しは怒りも落ち着いてきた。

そんな時である。
フクロウの鳴き声が聞こえて、上の方へと視線を向ければジークが羽を羽ばたかせながら机へと降りてくる。
口には手紙を咥えていた。

「あら、ジーク。手紙を届けに来てくれたのね。ありがとう」

顎の辺りを優しく撫でながら、ジークから手紙を受け取る。
二通の手紙があり、一つは育ての親からの手紙の返事ともう一つはハグリッドから。

「ハグリッド·····?」

どうしたのだろうと、思いながらも手紙を開く。
中には少し下手くそだけど愛嬌がある字が並んでいた。


親愛なるアリアネ

金曜日の午後は授業がないはずだね。よかったら三時ごろお茶に来ませんか。
ハリーも誘っているから、ハリーと是非来てください。
君たちの最初の一週間がどんなだったかいろいろ聞きたいです。
ジークに返事を持たせてください。

ハグリッド

手紙の内容を確認してから、私は羽根ペンで手紙の裏に『ハリーと一緒に喜んで行きます』と書いてからジークに手紙を咥えさせる。

「お願いね、ジーク」

ジークは短く鳴き声を上げると、手紙を咥えて飛んで行った。

「お手紙?」
「そう。ハグリッドと育ての親で名付け親の人からなの」
「そういえば貴方、育ての親とは一緒に暮らしていないのね。ウィーズリー家で育ったって聞いたわ」
「そうなの。五歳まで、育ての親とは一緒にいたけれど彼、仕事があって一緒には居られないからって。でも手紙でやり取りはしているの。心配してくれているから」

心配しているなら、会いに来てくれたら良いのに。
そう思いながら手紙は後で読もうと思い、ローブのポッケトに入れていればハリーとロンが大広間に入ってきた。

「あら、おはよう。ロンにハリー。迷わずに来れたのね」
「今日はちゃんとこれたよ。げっ·····ハーマイオニー・グレンジャー」
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