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シリウスに導かれ【ハリーポッター❈救済】

第9章 トム・リドル【秘密の部屋】


3人はその言葉に嬉しくなってお互い顔を見合わせた。
マンドレイクのジュースを飲んだということは、ハーマイオニーたちはもう安全だということなのだから。

ジニーはその後、モリーにより医務室へと向かった。
そしてアーサーも共に向かい、その場にはハリーとアリアネにロンとロックハートが残る。

「のう、ミネルバ。これは1つ、盛大に祝宴を催す価値があると思うんじゃが。厨房にそのことを知らせに言ってはすれまいか?」
「わかりました。ポッターとウィーズリーにフリートの処置は先生にお任せしてよろしいですね?」
「もちろんじゃ」

マクゴナガルの言葉に3人はギョッとした。
自分たちがすっかり規則を破っていたのを忘れていたのだ。
3人はどんな処置をされるのだろうかとドギマギしながらダンブルドアを見上げる。

「わしの記憶では、きみたちがこれ以上校則を破ったら、3人を退校処分にせざるをえないと言いましたな」

その言葉にアリアネは息を飲んだ。

「どうやら誰にでも誤ちはあるものじゃな。わしも前言撤回じゃ。3人とも『ホグワーツ特別功労賞』が授与される。それに、そうじゃな。ウム、1人につき200点ずつグリフィンドールに与えよう」

にっこりと微笑むダンブルドアに、3人は嬉しさを感じてお互いの顔を見合わせて笑った。

「しかし、1人だけ、この危険な冒険の自分の役割について、恐ろしく物静かな人がいるようじゃ。ギルデロイ、ずいぶんと控え目じゃな。どうした?」

3人ともすっかりロックハートの事を忘れていた。
振り返ればロックハートは部屋の隅にいて、笑みを浮かべているだけ。
ロックハートは自分の事とは分からず、自分の後ろを振り返ったりしていた。

「ダンブルドア先生。『秘密の部屋』で事故があって、ロックハート先生は」
「おやまあ、わたしは役立たずのだめ先生だったでしょうね?」
「ロックハート先生が『忘却術』をかけようとしたら、杖が逆噴射したんです」
「なんと。自らの剣に貫かれたか、ギルデロイ!」

ダンブルドアが首を横に振り言うと、ロックハートは、『剣なんかもっていませんよ』と拍子抜けた声で言う。

「ロックハート先生も医務室に連れて行ってくれんかね?わしはハリーとアリアネにちょっと話したいことがある」
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