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シリウスに導かれ【ハリーポッター❈救済】

第8章 重大で秘密な日記【秘密の部屋】


「そんなことないわよ!ありがとう、フレッド。大切にするわ」
「……ん」

そんな時だった。
バタバタと階段を降りてくる音がしたかと思えば、ハリーが談話室に飛び込んできたのである。
そして私を見つけると何も言わずに私の腕を掴んだ。

「な、なに、どうしたのハリー……!」
「ハグリッドだったんだ」
「え?」

ハリーはフレッド達が離れると、小さな声で囁いてきた。

「50年前に『秘密の部屋』の扉を開けたのは、ハグリッドだったんだ……!」


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「じゃあ、こういうことかしら?ハグリッドが50年前に秘密の部屋を開けてしまい、怪物を出そうとしてそのせいで女子生徒が死んでしまった……と」
「リドルは犯人を間違えていたかもしれないわ。みんなを襲ったのは別な怪物だったがかもしれない……」

私たちはハリーからトム・リドルの日記の仕掛けを教えてもらった。
なんとトム・リドル日記には彼の記憶が封印されていて、文字が浮かび返事をしてくれたらしい。
それからハグリッドが50年前に秘密の部屋を開けて、怪物を出そうとして、そのせいで1人の生徒が死んでしまったことも。

「ホグワーツに、いったい何匹怪物が入れば気が済むんだい?」
「ハグリッドが追放されたことは、僕たち、もう知ってた。それに、ハグリッドが追い出されてから、誰も襲われ無くなったに違いない。そうじゃなけりゃ、リドルは表彰されなかったはずだもの」

ハグリッドを追い出してから表彰された。
なんとも嫌な言葉である

「リドルって、パーシーにそっくりだ。そもそもハグリッドを密告しろなんて、誰が頼んだ?」
「そうね、密告するなんて……パーシーそっくりだわ」
「でも、ロン、アリアネ、誰かが殺されたのよ」
「それに、ホグワーツが閉鎖されたら、リドルはマグルの孤児院に戻らなきゃならなかった。僕、リドルがここに残りたかった気持ち、わかるな」

確かにホグワーツが閉鎖されるのは嫌である。
ここに来なければ、私は退屈な人生を送っていたかもしれないのだから。
ハリーとハーマイオニーに出会えてなかったはず。

「ねえ、ハリー、君、ハグリッドに『夜の闇横丁』で出会ったって言ったよね?」
「『肉食ナメクジ駆除剤』を買いに来てた」

暫く、私たちは黙っていた。
するとためらないながらもハーマイオニーが言う。
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