第8章 重大で秘密な日記【秘密の部屋】
ホグワーツのクリスマス・ディナーは今年もやっぱり豪華だった。
大広間は豪華絢爛で、霜に輝くクリスマス・ツリーは何本も立ち並び、大広間はとても輝いている。
そんなクリスマス・ディナーの時。
マルフォイはハリーのセーターを聞こえるように悪口を言っていたが、私たちは気にしなかった。
だってあと数時間でマルフォイは罪を報いることになるのだから。
(笑っていられるのは今のうちよ、マルフォイ)
ハリーとロンが、クリスマス・プディングの3皿目を食べていたけれど、私とハーマイオニーは2人を追い立ててから大広間から連れ出した。
「当然、クラッブとゴイルから取るのが1番だわ。マルフォイの腰巾着だから、あの2人にだったらなんでも話すでしょうし。それと、マルフォイの取り調べをしてる最中に、本物のクラッブとゴイルが乱入するなんてことが絶対にないようにしておかなきゃ」
「どうするの?ハーマイオニー」
「私、みんな考えてあるの」
ハーマイオニーはとあるチョコレートケーキを2個差し出した。
「簡単な眠り薬を仕込んでおいたわ。あなたたちはクラッブとゴイルがこれを見つけるようにしておけば、それだけでいいの。あの2人がどんなに意地汚いか、ご存知のとおりだから、絶対食べるに決まってる。眠ったら、髪の毛を二、三本引っこ抜いて、それから2人を箒用の物置に隠すのよ」
「ハーマイオニー、僕、だめなような」
「それって、ものすごく失敗するんじゃ」
しかしハーマイオニーはまるでマクゴナガル先生のように厳格だった。
「煎じ薬は、クラッブとゴイルの毛がないと役に立ちません。貴方たち、マルフォイを尋問したいの?したくないの?」
「あぁ、わかったよ。わかったよ」
「でも、君とアリアネのは?誰の髪の毛を引っこ抜くの?」
「アリアネは念の為にスネイプの足止めをしてもらうようにしたの。クラッブとゴイルを眠らせる時に近寄られたらこまるでしょう?」
私は少し前からハーマイオニーに『スネイプの足止めをしてちょうだい』と言われていた。
勿論クラッブとゴイルが眠ったあとも、スリザリン寮に近寄らないように足止めをするとが仕事。
「それと、私のはもうあるの!」
ハーマイオニーはとある小瓶を取り出した。
そこには1本の髪の毛が入っていて、それを私たちな見せてくる。