第8章 重大で秘密な日記【秘密の部屋】
その言葉の意味は分からないけれども、私はフレッドから貰った飴を握って彼らを見送るのだった……。
フレッドとジョージと別れたあと、私は何となく図書館でも行こうかと歩いていた。
2人がああ言ってくれても、やはり周りは私を見てコソコソと話していて居心地が悪い。
(図書館なら静かははずだし、人は少ないはずよね……)
そう思いながら図書館へと向かっていれば、バッタリとハリーと会った。
「ハリー。貴方も図書館に?」
「うん。ジャスティンに誤解だって言おうと思って……。アリアネは?」
「私は、図書館なら静かだからと思って……。でもそうね、私もジャスティンに話をしたいわ」
2人で図書館に入る。
図書館は静かだけれど、ひそひそと話しているのが聞こえた。
ハッフルパフの寮生たちが、勉強するわけでもなく何かを話しているのだ。
「だからさ、僕、ジャスティンに言ったんだ。自分の部屋に隠れてろって。つまりさ、もしポッターとフリートが、あいつを次の餌食に狙ってるんだったら、しばらくは目立たないようにしてるのが1番いいんだよ」
1人のハッフルパフの寮生がそう話していたのが聞こえて、私は眉間に皺を寄せた。
「もちろん、あいつ、うっかり自分がマグル出身だなんてポッターとフリートに漏らしちゃったから、いつかはこうなるんじゃないかと思ってたさ。ジャスティンのやつ、イートン校に入る予定だったなんて、ポッターとフリートにしゃべっちまったんだ。そんなこと、スリザリンの継承者がうろついてる時に、言いふらすべきじゃないよな?」
「じゃ、アニー、あなた、絶対にポッターだって思っ待てるの?」
「ハンナ。彼らはパーセルマウスだぜ。それは闇の魔法使いの印だって、みんなが知ってる。ヘビと話ができるまともな魔法使いなんて、聞いたことがあるかい?スリザリン自身のことを、みんなが『蛇舌』って呼んでたぐらいなんだ」
アニーという子がそう言うと、ざわざわとざわつきが起こっていた。
「壁に書かれた言葉を覚えてるか?『継承者の敵よ、気をつけよ』ポッターとフリートはフィルチと何かごたごたがあったんだ。そして気がつくと、フィルチの猫が襲われていた。あの1年坊主のクリービーは、クィディッチ試合でポッターが泥の中に倒れてる時、写真を撮りまくって、ポッターにいやがられてた。そして気がつくと、クリービーがやられていた」