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シリウスに導かれ【ハリーポッター❈救済】

第8章 重大で秘密な日記【秘密の部屋】


ロックハートはハリーとマルフォイを大広間の真ん中に呼び寄せた。
私たち他の生徒は少し下がってから様子を見守ることに。

「さあ、ハリー。ドラコが君に杖を向けたら、こういうふうにしなさい」

お手本と言わんばかりにロックハートは自分の杖を動かしてから取り落とした。

「オットット。私の杖はちょっと張り切りすぎたようですね」

呆れてモノが言えない。
そう思っていれば、セブがロックハートを嘲笑っているかのような微笑みを浮かべているのに気が付いた。
そしてマルフォイに何かを囁いている。

(変なことを囁いているわけじゃないわよね……)

嫌な予感がした。
胸騒ぎといえるような、そんな嫌な予感がして思わず胸を抑える。

そしてロックハートは号令をかけた。

「1、2、3。それ!」

マルフォイはハリーより素早く杖を振り上げた。

「サーペンソーティア(ヘビ出でよ)!」

その呪文を唱えた瞬間、床にドスンと大きなヘビが現れたのである。
周りの生徒はヘビに悲鳴をあげていき、後退りをしていく。

「動くなポッター」

怒っているヘビにハリーは身動き出来ていない。
そんな彼にセブは薄く笑いながら言う。

「吾輩が追い払ってやろう……」
「私にお任せあれ!」

だがその前にロックハートがヘビへと攻撃した。
でもヘビは消えるところか、宙を舞ってからビシャという嫌な音を鳴らして落ちただけ。
攻撃されたヘビはシューシューと言いながら、ジャスティン・フィンチ・フレッチリー目掛けて滑り始める。

攻撃される。
そう思った時には、ハリーがヘビに向かって叫んでいた。

『手を出すな。去れ!』

その時、私の口から自然と言葉が出る。

『大人しくしなさい』

自分で言って驚いた。
私は今、何を口走ったのだろうかと思っていればヘビは私とハリーを交互に見てから大人しくしている。
すると、ジャスティンが叫んだ。

「いったい、何を悪ふざけしてるんだ?」

怒鳴ったジャスティンは大広間を出ていった。
そして辺りにいた生徒たちは私とハリーを見て、何かを囁き始める。
嫌な感じの囁き、悪口とかじゃない……私たちに恐怖を覚えている囁きだ。

「え……?」

すると、ハーマイオニーが私の腕を掴んでいた。
ロンもハリーの腕を掴み、私とハリーは2人に引っ張られる形で大広間を出る。
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