第8章 重大で秘密な日記【秘密の部屋】
「どうやら、名コンビもお別れの時が来たようだな。ウィーズリー、君はフィネガンと組たまえ。ポッターは」
ハリーは私とハーマイオニーの所へと来ていた。
するとセブは冷笑を浮かべる。
「それはいかん。マルフォイ君、来たまえ。かの有名なポッターを君がどう捌くのか拝見しよう。それに、君、Ms.グレンジャー、君はMs.ブルストロードと組みたまえ。Ms.フリートはMs.パーキンソンと組みなさい」
私たちは完全にバラバラにされてしまった。
マルフォイはニヤニヤしながらハリーへと近づくのを見ながら、私はパーキンソンの元に向かう。
「最悪だわ。貴方と組むことになるなんて」
「それは私もよ。泣いて帰ることならないようにね、パーキンソン?ああ、泣いてマルフォイに縋り付くといいわ。優しく慰めてもらいなさい」
「貴方も泣かないようにするのね。貴方は泣いて縋り付く相手はいるのかしら?」
煽りあいながらも、私たちは一礼をする。
「相手と向き合って!そして礼!杖を構えて!」
ロックハートは声を張り上げる。
私とパーキンソンは睨み合いを続けていて、近くにいたロンは青い顔をしながら私たちを見ていた。
「私が3つ数えたら、相手の武器を取り上げる術をかけなさい。武器を取り上げるだけですよ。みなさんが事故を起こすのはいやですからね。1、2、3」
「エクスペリアームス(武器よ去れ)!」
3と同時に私は呪文を唱えていて、パーキンソンを吹っ飛ばしていた。
壁にぶつかることはなかったが、まあまあの距離を飛ばされていて私は鼻で笑う。
嫌な女を吹っ飛ばせたことにスッキリとしていた。
すると、背後で『エクスペリアームス』ではない呪文が聞こえてくる。
「リクタスセンブラ(笑い続けよ)!」
ハリーの声だった。
驚いて振り返れば、マルフォイが体をくの字に曲げてゼイゼイと息を吐いている。
「武器を取り上げるだけだと言ったのに!」
マルフォイは未だに笑い続けてジタバタとしている。
だがマルフォイはやられっぱなしではなく、ハリーへと呪文をかけた。
「タラントアレグラ(踊れ)!」
すると呪文をかけられたハリーは踊りだし、クイック・ステップを踏み出す。
「やめなさい!ストップ!」
ロックハートが叫んでいれば、セブが前に出て杖を2人に向けた。
「フィニート・インカンターテム(呪文よ 終われ)!」