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シリウスに導かれ【ハリーポッター❈救済】

第8章 重大で秘密な日記【秘密の部屋】


ハリーを怪しんでいる。
直ぐにそれに気がついた私は、慌てて階段を駆け上がってハリー達と合流してから地下牢を出た。

「スネイプは僕がやったって分かってるよ。バレてるよ」
「バレてるというより、怪しんでいたわ」

嘆きのマートルがいるトイレへと駆け込むと、ハーマイオニーは直ぐに材料を大鍋に突っ込んだ。
そして夢中で鍋をかき混ぜる。

「あと2週間出できあがるわよ」
「スネイプは君がやったって証明できやしない。あいつにいったい何が出来る?」
「相手はスネイプだもの。何か臭うよ」
「……多分、大丈夫と思うけれど」

そう思わないとやっていけない。
なんて心で呟きながら、ハーマイオニーがかき混ぜている薬を眺めていた。

それから1週間後。
私たちが玄関ホールを歩いていれば、掲示板にちょっとした人だかりが出来ていた。
すると興奮しているシェーマスが私たちに手招きをしてくる。

「『決闘クラブ』を始めるんだって!今夜が第1回目だ。決闘の練習なら悪くないな。近々役に立つかも……」
「え?君、スリザリンの怪物が、決闘なんかできると思ってるの?」
「決闘クラブ、ねえ……」

掲示板に張り出された羊皮紙をまじまじと眺めながらそう呟く。
そして4人で夕食を食べに向かう途中、ロンが私たちに言った。

「僕たちも行こうか?」
「良いわね、興味があるから行ってみたいわ」
「私も」
「僕も興味はあるから行ってみようかな」

私たち4人はその晩の8時に、再び大広間へと急ぐ。
食事用の長いテーブルは取り払われていて、金色の舞台があった。
その場には殆どの生徒たちが集まっていて、杖を手にして興奮している。

「いったい誰が教えるのかしら?」
「さあ?でも教師の誰かよね……」
「誰かが言ってたけど、フリットウィック先生って、若い時、決闘チャンピオンだたったんですって。多分彼だわ」
「誰だっていいよ。あいつでは無ければ」

ハリーの唸るような声に私は苦笑を浮かべる。
私もギルデロイ・ロックハートじゃ無ければいいのにと思ったけれど、その望みは打ち砕かれた。

ロックハートが舞台に登場したのである。
きらびやかな紫色のローブを身にまとっている姿を見てゲンナリしたが、その後ろの人物に驚いた。
なんとセブがいたのだ。

「え、セブ……!?」
「なんでスネイプが……!?」
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