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シリウスに導かれ【ハリーポッター❈救済】

第1章 ホグワーツ魔法魔術学校【賢者の石】


「ポッター、ハリー!」

そしてついに、ハリーの名前が呼ばれる。
すると辺りが私の時と比べ物にならないぐらにざわつき、皆が首を伸ばしながらハリーを見ようとしていた。
居心地の悪そうなハリーは、帽子を被されて椅子に座っている。

「フーム。難しい。非常に難しい。ふむ、勇気に満ちている。頭も悪くない。才能もある。おう、なんと、なるほど……自分の力を試したいというすばらしい欲望もある。いや、おもしろい……さて、どこに入れたものかな?」

帽子はとても悩んでいる。
ハリーはそんな帽子の縁を握りしめながら、何かを呟いているのが見えた。
口の形をよく見れば『スリザリンはダメ』と呟いている。

「私と同じね」

思わず笑ってしまっていれば、帽子は小さく『スリザリンは嫌かね?』と呟いた。

「たしかかね?君は偉大になれる可能性があるんだよ。そのすべては君の頭の中にある。スリザリンに入れば間違いなく偉大になれる道が開ける。嫌かね?よろしい、君がそう確信しているなら……むしろ、グリフィンドール!」

その瞬間、グリフィンドール寮生は大広間が揺れるのではないかというぐらいに歓声を上げる。
私も嬉しくてつい立ち上がってしまい、こちらに歩いてくるハリーを抱きしめた。

「ハリー、一緒の寮になれて嬉しいわ!」
「僕もだよ、アリアネ!」

ハリーも抱き締め返してくれて、嬉しそうにそう言ってくれた。
するとパーシーがこちらへと歩いてくると、ハリーに握手をしている。

「ポッターを取った!ポッターを取った!」

ハリー・ポッターを手に入れた事に、グリフィンドールはお祭り騒ぎだった。
確かに有名な彼を手に入れた事は嬉しい事だし、ハリー自身も嬉しげにしている。

「アリアネ、僕、本当に君と同じ寮になれて嬉しいよ。スリザリン以外のどの寮でも良いかもと思ったけれど、知っている人が居る場所でよかった」
「私もそうよ。それに、ハリーとは仲良くなりたかったから同じ寮なら顔を合わせる機会も凄く多いはず。仲良くなろうね」
「勿論だよ、アリアネ」

一緒にデーブルに着いてみると、座った席から上座の来賓席が見渡せれる。
そこでハグリッドと目が合い、彼は私とハリーに『良かった』と親指を上げてくれた。

そして、ふとある一人の男性が目に入る。
来賓席の真ん中で大きな黄金色の椅子に座る男性だ。
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