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シリウスに導かれ【ハリーポッター❈救済】

第7章 穢れた血に壁の文字【秘密の部屋】


揉める2人を見ながらアリアネは苦笑を浮かべていた。
そしてハリーに近づいてから耳打ちをする。

「あの2人、仲がいいのか悪いのか分からないわね」
「本当だね。仲良くしてると思ったら喧嘩して、よく分からいよね」

ハーマイオニーとロンに聞こえないように、2人はコソコソと話しながら苦笑を浮かべていた。
するとハーマイオニーはロンから視線を外すと言葉を続ける。

「何をやらなければならないかというとね、私たちがスリザリンの談話室に入り込んで、マルフォイに正体を気づかれずに、いくつか質問することなのよ」
「スリザリンの談話室に入り込む……?とんでもない方法ね」
「だけど、不可能だよ」
「いいえ、そんなことないわ。ポリジュース薬が少し必要なだけよ」
「……ポリジュース薬!それがあるわ!」

ハーマイオニーの言葉にアリアネは目を見開かせながら、手を叩いた。
だけどハリーとロンはイマイチ分かっていないようで、キョトンとしている。

「それ、何?」
「……貴方たち、魔法薬の授業寝ていたわね」

ジロリとアリアネはハリーとロンを睨んだ。
その睨みに2人は肩を竦めてから、ハーマイオニーへと助けを求めるかのように視線を向ける。

「数週間前、スネイプがクラスで話してた」
「『魔法薬』の授業中に、僕たち、スネイプの話を聞いていると思ってるの?もっとましなことをやってるよ」
「開き直らないの!」
「痛い……!」

バシンとアリアネに頭を叩かれたロンは、抗議の言葉をあげながら文句を言う。
だが『あなた達が悪いんでしょう』と言われ、正論も言われてロンは黙ってしまった。
授業を聞いていない自分たちが悪いのかと、肩を竦めてから不貞腐れた顔をする。

「自分以外の誰かに変身できる薬なの。考えてもみてよ!わたしたち4人で、スリザリンの誰か3人に変身するの。誰もわたしたちの正体を知らない。マルフォイは多分、なんでも話してくれるわ。いまごろ、スリザリン寮の談話室で、マルフォイがその自慢話の真っ最中かもしれない。それさえ聞ければ」
「マルフォイがスリザリンの継承者なのかどうか分かるって話なのね、ハーマイオニー」
「そうよ、アリアネ」

ポリジュース薬さえあれば、こっちのもの。
だが1つ問題があるのだ……ポリジュース薬は今、手元にはない。
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