• テキストサイズ

シリウスに導かれ【ハリーポッター❈救済】

第7章 穢れた血に壁の文字【秘密の部屋】


「Ms.ペニーフェザー、闇の魔術を使わないからといって、使えないということにはならない。繰り返しではありますが、もしダンブルドアのような方が」
「でも、スリザリンと血が繋がっていないといけないのでは……。ですから、ダンブルドアは」

するとビンズがその話を遮った。
もうこれ以上はこの話はしないと言わんばかりであり、打ち切らせる。

「以上、おしまい。これは神話であります!部屋は存在しない!スリザリンが、部屋をどころか、秘密の箒置き場さえ作った形跡はないのであります!こんなバカバカしい作り話をお聞かせしたことを悔やんでおる。よろしければ歴史に戻ることにする。実態のある、信ずるに足る、検証できる事実であるところの歴史に!」


❈*❈*❈*❈*❈*❈*❈


「ビンズはああ言っていたけれど、『秘密の部屋』は本当にあるのかしら」
「さあね。でもサラザール・スリザリンって、狂った変人だってこと、それは知ってたさ」

授業が終わりを告げ、夕食前に寮へと鞄を置くため廊下は生徒でたくさん。
人混みをかき分けながらハリー、アリアネ、ロン、ハーマイオニーは先程の授業での話をしていた。

「でも、知らなかったなあ、例の純血主義のなんのってスリザリンが言い出したなんて。僕ならお金をもらったって、そんなやつの寮に入るもんか。はっきり言って、組み分け帽子がもし僕をスリザリンに入れてたら、僕、汽車に飛び乗ってまっすぐ家に帰ってたな……」

ロンの言葉にハーマイオニーは頷いていた。
だがアリアネとハリーだけは頷かずに何も言わず状態。
何せ2人は組み分け帽子の時に、スリザリンに入れるかどうかを組み分け帽子が悩んでいたのだから。

その話を2人はロンとハーマイオニーには話していなかった。
アリアネは今だって覚えている……組み分け帽子が、スリザリンとレイブンクローかグリフィンドールに入れるかで悩んでいたのを。

(スリザリンじゃなくてよかったと思ってる。だけどもし、スリザリンに入れられてたら……)

自分はこの3人と一緒にはいられなかっただろう。
そう思いながらアリアネは一歩下がってから、3人の背中を見ていた。

その時だ。
コリンがハリーのそばを通ったのは。

「やー、ハリー!」
「やぁ、コリン」
「ハリー、ハリー、僕のクラスの子が言ってたんだけど、君って……」
/ 820ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp