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シリウスに導かれ【ハリーポッター❈救済】

第7章 穢れた血に壁の文字【秘密の部屋】


「ゴーストのパーティで、生きた人間に相応しい食べ物が出るとは思わんがね」
「僕たち、空腹ではありませんでした」

ロンはそう言うけれど、彼のお腹は大きな音で鳴り響いてしまっていた。
私はそれに顔を覆いたくなったけれど、それを我慢して呆れた顔をしてロンを見る。

セブはというと、益々意地の悪い笑を浮かべていた。
そこまでしてハリーが嫌なのだろうかと、私は少し怒りを感じ始める。

「校長、ポッターが真っ正直に話しているとは言えないですな。すべて正直に話してくれる気になるまで、彼の権利を1部取り上げるのがよろしいかと存じます。我輩としては、彼が告白するまで、グリフィンドールのクィディッチ・チームから外すのが適当かと思いますが」

それが目的なんだ。
私は直ぐにそれに気が付き、セブを真っ直ぐに睨む。

「そうお思いですか、セブルス」

マクゴナガル先生が鋭い目つきでセブを見ていた。

「私には、この子がクィディッチをするのを止める理由が見当たりませんね。この猫は箒の柄で頭を打たれたわけでもありません。ポッターが悪いことをしたという証拠は何一つないのですよ」

ダンブルドアはハリーを見つめていた。
それから私のことを見つめてくるけれど、その瞳にどこか緊張してしまう。

「疑わしきは罰せずじゃよ、セブルス」

だけどセブは納得してない様子であり、フィルチは怒りに怒っていた。

「わたしの猫は石にされたんだ!罰を受けさせなけりゃ収まらん!」
「アーガス、君の猫は治してあげれますぞ。スプラウト先生が、最近やっとマンドレイクわ他に入れられてな。十分に成長したら、すぐにもミセス・ノリスを蘇生させる薬を作らせましょうぞ」

すると空気を読まないロックハートが声をあげた。

「私がそれをお作りしましょう。私は何百回作ったかわからないぐらいですよ。『マンドレイク回復薬』なんて、眠ってたって作れます」
「お伺いましますがね。この学校では、我輩が『魔法薬』の担当教師のはずだが」

セブの言葉で空気が気まずくなる。
その後私たちはダンブルドアにより『帰ってよろしい』との言葉をいただいて、私たちはすぐにロックハートの部屋を出た。

そして私たちはできる限りその場を去り、ロックハートの部屋の上の階になる場所まで上がると誰もいない教室に入ってから扉をそっと閉めた。
暗くてあまり辺りが見えない。
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