第7章 穢れた血に壁の文字【秘密の部屋】
ダンブルドアもキッパリと言ってくれた。
「最も高度か闇の魔術をもってして初めて」
「あいつらがやったんだ。あいつらだ!」
「だから、やっていないっていってるでしょう!!なんの証拠があって私とハリーがやったと言えるの!!」
証拠も無いのに何故犯人だと決めつけられなければいけないのか。
私はそれに怒り立ち上がれば、マクゴナガル先生が私に近づき肩に手を置いてから首を横に振る。
落ち着きなさいと言いたいのだろう。
「あいつらが壁に書いた文字を読んだでしょう!あいつは、ハリー・ポッターは見たんだ。わたしの事務室であいつは知ってるんだ。わたしが……わたしが……わたしが出来損ないの『スクイブ』だって知ってるんだ!」
「僕とアリアネは、ミセス・ノリスに指1本触れていません!」
私はそうだと何度も頷く。
だいたい、ミセス・ノリスに恨みがあったとしてもあんなことはしない。
「それに、僕、スクイブが何なのかも知りません」
「バカな!あいつはクイックスペルから来た手紙を見やがった!」
何故フィルチはこうまでしても、私とハリーがミセス・ノリスに危害を加えたと思いたいのだろうか。
そう不思議に思っていればセブが口を開いた。
「校長、一言よろしいですかな。ポッターもその仲間も、単に間が悪くてそのばに居合わせただけかもしれませんな。とは言え、一連の疑わしい状況が存在します。だいたい連中はなぜ3階の廊下にいたのか?なぜ4人はハロウィーンパーティにいなかったのか」
その言葉に、ハリーたちは首無しニックの絶命日パーティに行ったことを説明した。
ゴーストに聞けば自分たちがそこに居たことを証言してくれると。
だがセブはそれでも私以外の3人に疑いの目を向けていた。
「それでは、そこあとパーティに来なかったのはなぜかね?なぜあそこの廊下に行ったのかね?」
「それは……つまり……」
「パーティに参加しなかてもいいかなって……。絶対に参加するべしものじゃありませんし」
「そうです。それに僕たち疲れたので、ベッドに行きたかったものですから」
「夕食も食べずにか?」
セブは私まで疑っているのだろうか。
そう思いながら、流石に『声』が聞こえたから探しに行っていたとは言えずに黙ってしまう。
するとセブは意地の悪い笑を浮かべながら、言葉を続けた。