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シリウスに導かれ【ハリーポッター❈救済】

第1章 ホグワーツ魔法魔術学校【賢者の石】


「全く、男が情けないぞロン」
「情けないぞロン」
「見ろよ、うちのお姫様なんて手紙を読みながら歩いているのに人酔いなんてしてないぞ」
「ロンもアリアネを見習うべきだぞ」

人酔いしそうなロンの後ろから、鏡合わせしたように瓜二つの顔が現れて、ロンの頬を突いていた。

「辞めてくれよ、ジョージにフレッド!」
「ジョージ、フレッド。私はあなた達のお姫様じゃないんだけど?それを言うならジニーでしょう」
「ジニーもお姫様、君もお姫様」
「我が家には2人のお姫様がいるからね」

彼らの名前はジョージ・ウィーズリーとフレッド・ウィーズリー。
ロンの兄であり、二人は本当に瓜二つの双子であって、彼らの両親や兄妹でも間違えてしまうぐらいに瓜二つ。

私も最初は分からなくて、よく間違えていた。
昔の事を懐かしく思いながらも、私はため息を吐きながらカートへと目を向ける。
カートにな鳥籠があり、中には真っ白な雪のような色の羽を持つフクロウがいた。

「ジーク、キョロキョロしてる。人が多いところに来るのは初めてだものね」

このフクロウの名前はジーク。
彼は人の多さに目をキョロキョロとさせていて、それがちょっと可愛くて笑ってしまう。

「さあ、貴方たち!急がないと汽車に乗るのに遅れてしまうわよ!」
「はーい、ママ」

私たちに声をかけたのは、私の育ての親でもあるモリー・ウィーズリーおばさん。
6男1女と私を育ててくれている、とても凄い人だ。

「……マグルで混み合ってるわね。当然だけど……」

マグルというのは、魔法を使えない一般人のことを言う。
そして私たちはマグルではなく、魔法が使える人間だ。

私やロンは今日から、立派な魔法使いと魔女になる為にホグワーツ魔法魔術学校に通う。
その為にキングス・クロス駅に来ているが、普通の列車ではホグワーツにはいけない。

「さて、何番線だったかしら」
「9と4分の3よ」

小さな女の子が甲高い声で、おばさんの言葉に応えた。
彼女はジニー・ウィーズリーといい、ジョージとフレッドとロンの妹。
ウィーズリー兄妹の中での唯一の女の子。
そんなジニーはちょっと拗ねた顔をして、モリーおばさんの手を握る。

「ママ、あたしも行きたい……」
「ジニー、あなたはまだ小さいからね。ちょっとおとなしくしてね。はい、パーシー、先に行ってね」
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