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シリウスに導かれ【ハリーポッター❈救済】

第6章 ギルデロイ・ロックハート【秘密の部屋】


「あの人たちはそんなこと気にしません。僕が煙突の中で迷子になったら、ダドリーなんか、きっと最高に笑えるって喜びます。心配しないでください」
「私が心配するわよ、ハリー。迷子にならないように気をつけてちょうだいね」
「うん、わかったよアリアネ」

もし、ハリーが迷子になってあの親族が笑ったら顔の真ん中に拳をめり込ませよう。
私はそう思いながら少し鼻を鳴らして暖炉へと視線を向けた。

「アーサーの次にいらっしゃないな。いいこと、炎の中に入ったら、どこに行くかを言うのよ」
「肘を引っ込めておけよ」
「それに目を閉じてね。煤がーー」
「もぞもぞ動くなよ。動くと、とんでもない暖炉に落ちるかもしれないから」
「だけど慌てないでね。あんまり急いで外に出ないで、フレッドとジョージの姿が見えるまで待つのよ」

ハリーは必死に言われたことを覚えてから、フルーパウダーをつまんでから暖炉へと進みでる。
そして粉を入れてから中に入ったまでは良かった。

「ダ、ダイア、ゴン横丁」

ハリーは火に包まれながら消えた。
だけど私は嫌な予感がする。

「ねえ。ハリー、ちゃんと行けたと思う?」
「なんか、言葉をちゃんと言えてなかったよね」
「そうよね·····大丈夫かしら。とりあえず、ダイアゴン横丁に行きましょう。アリアネ、先に行ってちょうだい」
「うん」

私はフルーパウダーを掴むと、暖炉へと振りかけてから中に入る。
そして火に包まれながらはっきりと叫ぶ。

「ダイアゴン横丁」

炎に包まれてから、目を開ければ漏れ鍋にいた。
目の前にはフレッドとジョージがいて、ハリーの姿はどこにも無い。

「フレッド、ジョージ!ハリーは?」
「いや、来てないけど·····」
「そんな!!」

そこから私たちはもう大騒ぎだった。
ハリーが何処の暖炉にいったのか、何処の火格子の所にいるのかと探しまくる。
モリーおばさんなんて半狂乱となってしまっていて、私たちはバタバタとダイアゴン横丁を探しまくっていた。

暫くして、グリンゴッツ辺りを探していれば見慣れたフワフワした栗色の髪の毛が見えた。
ハーマイオニーだと思い、ハーマイオニーへと駆け寄ればそこにはハグリッドの姿とハリーの姿も見える。

「おじさん!ハリーを見つけたわ!グリンゴッツのところよ!」
「ああ、いたいた!!」
「やっと見つけたよ!」
「ハリー!」
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