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シリウスに導かれ【ハリーポッター❈救済】

第6章 ギルデロイ・ロックハート【秘密の部屋】


「なんとまあ、ハリー・ポッター君かい?よく来てくれた。ロンとアリアネがいつも君のことを·····」
「あなたの息子たちが、昨夜ハリーの家まで車を飛ばしてまた戻ってきたんです!」

モリーおばさんの雷が落ちたが、アーサーおじさんはうずうずとしている。

「何かおっしゃりたいことはありませんの。え?」
「やったのか?うまくいったのか?つ、つまりだ」

だが、モリーおばさんがまた雷を落としそうになってアーサーおじさんは口ごもる。
やっぱりこのウィーズリー家で1番強いのはモリーおばさんなのかもしれない。

「そ、それは、おまえたち、いかん。そりゃ、絶対、いかん·····」

そんな様子を見ていたロンがハリーに声をかけた。

「来いよ。僕の部屋を見せよう。アリアネも来るだろう?」
「ええ、行くわ。パイが焼けるまで時間もあるし、案内するわねハリー」

私たちは台所を抜け出してから、少し狭い廊下を通りながら階段にたどり着く。
階段はジグザグと繋がっていて3番目の踊り場に向かうと、ジニーの部屋が開いていた。

ハリーがチラリとジニーの方を見る。
だけどハリーが中を見るや見ないかぐらいで、ドアがぴしゃりと閉まってしまった。
その様子に私はクスクスと笑ってしまう。

「ジニーだ。妹がこんなにシャイなのもおかしいんだよ。いつもならおしゃべりばかりしてるのに」
「ハリーがいるからよ。家族以外の人がいれば、恥ずかしがるもの無理ないわ」
「そういうものなのかな?僕には分からないよ」

その後、2つ3つと踊り場を過ぎていくととあるドアが見える。
ロンの部屋と隣には私の部屋があり、ロンの部屋には『ロナルドの部屋』というプレートがぶら下がっていた。

「私の部屋は隣よ」
「ロンとアリアネは隣同士なんだね」
「ママがその方がいいだろうって。同い年だし、僕とアリアネは双子の姉弟みたいなものだしね」

ロンが部屋を開ければ、相変わらずのオレンジ色の部屋が私たちを迎え入れる。
クィディッチの贔屓しているチームのポスターがあちこちに貼り付けてあるのだ。

「ご贔屓のクィディッチ・チームかい?」
「チャドリー・キャノンズさ」

ハリーが部屋を見渡す。
するとロンはどこか緊張した顔をしながらハリーを見ていた。
ハリーが自分の部屋をどう思っているのか気になっているみたい。
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