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シリウスに導かれ【ハリーポッター❈救済】

第6章 ギルデロイ・ロックハート【秘密の部屋】


叔父はハリーに飛びかかると、彼の足首を掴んで離そうとしない。
私たちは慌ててハリーな腕を掴んで、力の限りに引っ張って車に入れようとした。

「ペチュニア!やつが逃げる!やつが逃げるぞー!」
「離しなさいよ!この虐待男!!殴るわよ!!」
「殴るのは無しだ、アリアネ!」

フレッドが叫んだ途端、するりと叔父の手からハリーの足が抜けた。
そしてハリーを車に乗せると急いでドアを閉めていれば、ロンが叫ぶ。

「フレッド、いまだ!アクセルを踏め!」

フレッドがアクセルと踏むと車が動き出す。
チラリと、ハリーの叔父の家の方を見れば叔父と叔母と太った従兄弟が窓から身を乗りだして呆然としていた。

「来年の夏にまたね!」
「いい顔をしてるわね、あの親戚。でも一発殴るべきだったわ」
「相変わらずだね、アリアネは」
「うちのお姫様は、喧嘩っ早いからな!」

私たちは大笑いをしていた。
するとハリーがヘドウィグが入っている鳥籠を抱える。

「ヘドウィグを放してやろう。後ろからついてこれるから。ずーっと1度も羽を伸ばしてないんだよ」
「それはいい提案ね。ねえジョージ、ヘアピン貸してちょうだい」
「ほらよ」

ジョージからヘアピンを借りて、ヘドウィグの鳥籠の南京錠の鍵を外してあげる。
するとヘドウィグは嬉しげに窓から外へと舞い上がり、楽しそうに車に寄り添いながら飛んでいた。

「さあ、ハリー、話してくれるかい?いったい何があったんだ?」

ハリーは話してくれた。
ドビーのことや、ドビーがハリーに警告したことやデザートを浮遊させて叔父の知り合いの頭の上に落とした話を全て。

「ハリー、実はね、私のところにもドビーが来たのよ」
「アリアネの所にも!?」

私はドビーに言われたことを話した。
ドビーに警告されたこと、ホグワーツに行ってはいけないと言われたことを。
するとフレッドとジョージは眉を寄せていた。

「おい、アリアネ。俺たち聞いちゃいないぞ、そんな話」
「だって、話したら大騒ぎになりそうと思って。とくにモリーおばさんとか」
「確かにね。ママは大騒ぎするよ」
「でも、そりゃ、くさいな」

フレッドがそう言った。
そしてジョージが相槌を打つ。

「まったく、怪しいな」
「それじゃ、ドビーは、いったい誰がそんな罠を仕掛けてるのかさえ教えなかったんだな?」
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