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シリウスに導かれ【ハリーポッター❈救済】

第4章 禁じられた森【賢者の石】


どうやって箱を城に持ち帰ったのか、私たちはよく覚えていない。
階段を上がって、暗い廊下を渡ったりして私たちは息を上げていた。

刻一刻と0時は近づいている。
なんだか凄く1番高い塔が遠く感じてしまうと思いながら階段を上がっていれば、ハリーが小さく囁いた。

「もうすぐだ!」

やっとのことで、1番高い塔の下の階段に辿り着いた。
私たちはハアハアと息を切らして、息を整えようとしていた時である。
目の前で何かが突然動き、私たちは危うくノーバートが入っている木箱を落としそうになった。

(誰かいる!?)

私たちは物陰に小さくなって隠れた。
そして様子を見ていれば、数メートル先で誰かが揉み合っているのが見える。

「……マクゴナガル先生とマルフォイだわ」

タータンチェックのガウンを着て、頭にヘアネットをかぶったマクゴナガル先生がマルフォイの耳を掴んでいたのだ。

「罰則です!さらに、スリザリンから20点の減点!こんな真夜中にうろつくなんて、なんてことです……」
「先生、誤解です。ハリー・ポッターが来るんです……ドラゴンを連れてるんです!」
「なんというくだらないことを!どうしてそんな嘘をつくんですか!いらっしゃい……マルフォイ。あなたのことでスネイプ先生にお目にかからねば!」

マクゴナガル先生はマルフォイの耳を掴んだまま、何処かへと行ってしまった。
そんな様子を見ながら私とハーマイオニーはマントの中でガッツポーズをする。

塔のてっぺんに繋がる螺旋階段を上がっていき、夜の冷たい空気に晒された中に一歩踏み出す。
それなら私たちはマントを脱いでから、ハーマイオニーと共に小躍りしながらはしゃぐ。

「マルフォイが罰則を受けたわ!」
「マルフォイが罰則を受けた!歌でも歌いたい気分よ!」
「やったわ!やっとマルフォイが罰則を!」
「二人とも、歌わないでね。あと静かに」

ハリーは注意しかがらも、嬉しげに笑っていた。
暫く外で待っていて、10分ぐらい経ったぐらいに4本の箒が闇の中から舞い降りてくる。

チャーリーの友人たちだった。
陽気な人たちで、彼らは4人出ドラゴンの牽引できるよう工夫した道具を見せてくれる。
そして7人がかりでノーバートをつなぎ止めて、彼らと握手をしてからお礼を伝えた。

「チャーリーに宜しくと伝えておいてください」
「了解、伝えておくよ」
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