第1章 ホグワーツ魔法魔術学校【賢者の石】
私は、両親の遺産がかなりありそれを相続している。
父さんが魔法使いの世界では有名な所の出身で、お金を私に沢山残していた。
二日前にグリンゴッツ銀行から、いくらか持ってきているから車内販売のを買ってもあまるぐらいはある。
「ロンはどうする?いくらか持ってきてるでしょう」
「僕はいいよ。サンドイッチ持ってきてるし。アリアネだって、あるだろう?ママのサンドイッチ」
「あるけど、買ってみたいの。ちょっと憧れだったのよ、車内販売」
普通にお菓子を買うより、ちょっとわくわくした感がある。
だからこの車内販売が楽しみでもあった。
ハリーと一緒に車内販売のカートに置かれたものを見る。
するとハリーは少し驚いた顔をしていて、困惑したように私を見てきた。
「そうよね、ハリーはこっちの世界での食べ物は初めて見るのよね。これは、バーディー・ポッツの百味ビーンズ。これは……あれね、度胸があったら買ってみるといいわ。で、こっちはドールブルの風船ガム、蛙チョコレート……こっちは、蛙が平気なら買ってみるといいよ。面白いのが見れるわ」
「百味ビーンズ……ドールブルの風船ガム、蛙チョコレート……」
「あとは、かぼちゃパイと大鍋ケーキに杖形甘草あめかしら?かぼちゃパイは、美味しいわよ」
そう説明すれば、ハリーはどれにも興味があったみたい。
ハリーは説明していたものをどれも少しづつ買い、銀貨と銅貨を払っていた。
私はかぼちゃパイと他のお菓子も少しづつ買う。
甘党でもある為、甘いものが欲しいと思っていたところだったので丁度良い。
「ハリー、貴方沢山買ったわね」
くすくすと笑いながら、腕いっぱいにお菓子を抱えるハリーを眺める。
そし一緒に座席に座ると、ロンが驚いた顔をした。
「お腹空いてるの?」
「ペコペコだよ」
「はい、アリアネ。ママのサンドイッチ」
「ありがとう、ロン」
「というかさ……君、甘いの買いすぎだよ。流石甘党だよな。太るよ」
そう言われた瞬間、私は勢いよくロンの頭を拳骨を振り落とした。
目の前で見ていたハリーは目を見張り、びっくりした顔をしている。
「……ハリー、アリアネは喧嘩っ早いから、怒らせた時は気をつけた方がいい。直ぐに手と足が出るから」
「ご、ご忠告ありがとう……」
コソコソとハリーに話すロンに、もう一度拳を頭の上に振り落とした。