第4章 禁じられた森【賢者の石】
「じゃあ、今度の休暇に一緒に出かけない?それでヘアアクセサリー見たりしましょう」
「良いわね!お揃いとか買いたいわ」
「お揃い!確かに良いわね、次の休暇は絶対に行きましょうね」
それから、ハーマイオニーに休暇中のホグワーツで起きたことを話した。
そしてハリーが三日三晩ベッドを抜け出していたり、私とロンも抜け出していたことには驚き、呆れていた。
だけどニコラス・フラメルについて何も分からなったのは悔しがっていた。
図書館でニコラス・フラメルについて見つからず、私たちはほぼ諦めている状態。
だけどハリーは何処かで名前を見たからと、クィディッチの練習の合間の短い時間で探していた。
そ日の夜。
私とハーマイオニーとロンはチェスをしていた。
今はハーマイオニーとロンの対戦であり、私はそれを眺めながら、たまに負け続けているハーマイオニーを手助けてしている。
暫くすると、クィディッチの練習をしていたハリーが戻ってきた。
かなり顔を顰めているもんだから、驚いてしまう。
「いまは話しかけないで」
ロンはチェスに集中したいせいか、隣に座ったハリーにそう言った。
「集中しなくちゃ……なんかあったのか?なんて顔してるんだい」
「ハリー、どうしたの?ロンの言う通り、貴方すごい顔をしてるわよ」
「クィディッチの練習、思い通りにいかなかったの?」
そう質問すると、ハリーは他人には聞こえないように小声で私たちに凄い顔をしている理由を教えてくれた。
セブがクィディッチの審判をやりたいと言い出したと教えられて、私たち三人は揃って顔を顰める。
「危険よ」
「試合に出ちゃだめよ」
「病気だって言えよ」
「足を折ったことにすれば」
「いっそ本当に足を折ってしまえ」
「それはどうかと思うわよ、ロン。でもハリー、試合は出るべきじゃないわ。またセブが……何かしてくるかもしれないのだから」
私とロンとハーマイオニーは、試合に出るべきじゃないと言った。
セブが審判をするということは、もしかしたらまたハリーに危害をくわえるかもしれないのだから。
「できないよ。シーカーの補欠はいないんだ。僕が出ないとグリフィンドールはプレイできなくなってしまう」
「それは……そうだけど。もし、ハリーに何かあったらと思ったら、私たちは試合に出てほしくないのよ」