第3章 不思議なみぞの鏡【賢者の石】
「何をしてるの·····?」
四つん這い費なったハリーは地面に着地して、コホンと咳き込んで金色の物を吐き出して手のひらに落とした。
「スニッチを取ったぞ!」
ハリーは、頭上高くにスニッチを振りかざして叫ぶ。
歓声が勢いよく上がるけれど、かなり混乱はしていてそのまま試合を終えたのであった。
「あいつは取ったんじゃない。飲み込んだんだ」
試合が終了してから、フリントはわめいていたけれど結果は変わらない。
ハリーはスニッチを確かに取ったのだから。
「グリフィンドール、十七対六十で勝ちました!」
そして、私たちは試合後にハグリッドの小屋にて濃い紅茶を出してもらってお茶を飲んでいた。
勿論そこにはハリーの姿もあり、私たちはセブが行っていたことを説明していく。
「スネイプだったんだよ。ハーマイオニーもアリアネも僕も見たんだ。君の箒にブツブツ呪いをかけていた。ずっと君から目を離さずにね」
「バカな。なんでスネイプがそんなことをする必要があるんだ?」
どうやら、ハグリッドは試合中の私たちの会話を聞いていなかったらしい。
「いいえ、セブはしてもおかしくないもの。だって、ハリーに対して凄く嫌味を言ったり、邪険にしたり·····」
「え、待って?アリアネ、貴方、スネイプの事名前で呼んでいるの?」
やってしまったと、私は顔を手で覆う。
ハーマイオニーは目を見開かせていて、ハリーたちもかなり驚いた表情を浮かべている。
「あー、えっと·····うん。これは、後で説明するわ、今はこの話は重要じゃないから」
四人は驚いた顔をしながらも、私の言葉に確かにと頷いた。
そして気になる様子を浮かべながらも、ハリーはハグリッドにある事を話し出す。
「僕、スネイプについて知ってることがあるんだ。あいつ、ハロウィーンの日、三頭犬の裏をかこうとして噛まれたんだよ。何か知らないけど、あの犬が守ってるのをスネイプが盗ろうとしたんじゃないかと思うんだ」
その瞬間、ハグリッドがティーポットを落とした。
「なんでフラッフィーを知ってるんだ?」
「フラッフィー?」
「え、もしかしてあの三頭犬は、フラッフィーって言うの?ハグリッド」
「そう、あいつの名前だ。去年パブで会ったギリシャ人のやつから買ったんだ。俺がダンブルドアに貸した。守るため·····」