第3章 不思議なみぞの鏡【賢者の石】
実況をしているリー・ジョーダンが、マクゴナガル先生に厳しい声を投げられた。
「ジョンソン選手、突っ走っております。アリシア・スピネットにきれいなパス。オリバー・ウッドはよい選手を見つけたものです。去年はまだ補欠でした。ジョンソンにクアッフルが返る」
試合は白熱していた。
女性選手であるジョンソンが、投げられたクアッフルを取ろうとしたがその瞬間、スリザリンの選手がクアッフルを奪い取る。
「あ、ダメです。スリザリンがクアッフルを奪いました。キャプテンのマーカス・フリントが取って走る。鷲のように舞い上がっております。ゴール決めるか、いや、グリフィンドールのキーパー、ウッドが素晴らしい動きで、ストップしました。クアッフルは再びグリフィンドールへ」
「凄いわ凄いわ!」
「クィディッチ、初めて見たけれど本当に凄いわ!」
私とハーマイオニーは大興奮。
スリザリンにクアッフルを取られた時、凄く悔しくなったけれど奪い返した事に更に大興奮していた。
箒の使い方がとてつもなく上手であり、見ているだけでこんなにも興奮できるなんて。
「あ、あれはグリフィンドールのチェイサー、ケイティ・ベルです。フリントの周りで素晴らしい急降下。ゴールに向かって飛びます、あいたっ!これは痛かった。ブラッジャーが後頭部にぶつかりました。クアッフルはスリザリンに取られました。今度はエイドリアン・ピュシーがゴールに向かってダッシュしています。しかし、これは別のブラッジャーに阻まれました。フレッドなのかジョージなのか見分けはつきませんが、ウィーズリーのどちらかが狙い撃ちをかけました!」
遠いせいで、どちらかなのか分からないが双子の片割れがいる。
ゴールに向かっているのを邪魔をしていて、ニヤリと笑っているのが見えた。
「グリフィンドール、ビーターのファインプレイですね。そしてクアッフルが再びジョンソンの手に。前方には誰もいません。さあ飛び出しました、ジョンソン選手。ブラッジャーがものすごいスピードで襲うのをかわします。ゴールは目の前だ。がんばれ、いまだ、アンジェリーナ、キーパーのブレッチリーが飛びつく、が、ミスした。グリフィンドール、先取点!」
グリフィンドールが先取点を決めた瞬間、グリフィンドールの大歓声が響き渡る。
私とハーマイオニーも『キャー!』と言いながら手を取り合って跳ねていた。