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水色の恋模様 【鬼滅の刃 冨岡義勇】

第2章 小豆娘



「来てくださってありがとうございます!」

「遅かっただろうか」

「いえ、全然!時間を言ってなくてごめんなさい。困りましたよね?」

「問題ない。…待っていたのか?」

「はい!いきなり今日なんて言っちゃったから、もしかしたら本当は別の予定があって来ないかもなんて思ってドキドキしてたんですけど…、来てくれて本当に嬉しいです!」

「…そうか」


この娘は、俺が来て嬉しいと言う。

胸がやたらとそわそわした。
よく分からないが、きっとこれは…そう言われて俺も嬉しいと感じているのだと思う。

しかし、言われ慣れていない俺は、どう返していいのか分からないままぶっきらぼうに返事をしてしまった。
だがは、特に気にするでもなくにこっと笑う。
そして「行きましょうか」と俺を店の中へと誘った。

店内へ入るに倣い俺も後へ続くと、まだ昼の時間は始まったばかりだが、店の中はほぼ満席状態だった。


「繁盛しているな」

「はい、おかげさまで。昨日の今日で慌ただしかったですけど、いつも通りお店も開けられて、お客さんも沢山来てくださったんです」


こちらへどうぞと案内された席には、ご丁寧に“予約席“と書かれた札が置かれていた。
取っておいてくれたのか、俺なんかの為に。
申し訳ないなと思いながらも、有り難く座らせてもらう。


「お腹空きましたね!冨岡さんは何がいいですか?」


俺の向かいに座るからずいっとお品書きを見せられる。
目の前に広げられたお品書きは見事に皆どんぶり飯だった。


「どん…だらけだな」

「まだ始めたばかりなのでご主人の作りやすい丼ものしかないんです。慣れてきたら少しずつ増やすって言ってました」

「そうか」


種類の少なさは理解した。
それにしても、始めたばかりでこの繁盛ぶりは目を見張るものがある。
甘味処からの常連もいるだろうが、美味くなければ客は逃げていく。
きっと余程美味いのだろう。
楽しみだ。





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