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水色の恋模様 【鬼滅の刃 冨岡義勇】

第2章 小豆娘



「これなんかどうですか?あっ、こっちもいいんじゃないですか?」

「……」


さっきから、炭治郎が一生懸命見せてくれるのだが、何故だかいまいちピンと来ない。

段々申し訳なくなってきた。


「すまない炭治郎、俺にはやはり難しいようだ…」

「待ってください義勇さん!諦めずに頑張りましょう!」

「未熟でごめん…」

「義勇さーーん!!」


挫けそうになるも炭治郎に必死で励まされ、なんとか気力を取り戻す。
「ゆっくりで良いですからね」と促され、再び草履探しを再開させた。
どちらが兄弟子なんだか…

何色が好みだろうか、柄は何が良いのだろうか…
選び出したらキリがない。

またもや挫けそうになるが…ふと、目に留まるものを見つける。

水色に、白い小花柄の入った鼻緒の草履。


「これは、どうだろうか」

「わぁ、すごくいいと思います!」


選んだのはいいが、突然渡されて、嫌がられないだろうか…

ふとそんな事を思い始めた時、


「大丈夫ですよ、義勇さん」


俺から不安の匂いがしたのだそうだ。
炭治郎が心配するなと励ましてくれた。


「炭治郎、ありがとう」


お前はいつも、俺を助けてくれるのだな。

















炭治郎達と別れ、俺は花里の店へと向かって歩き始める。

去り際、炭治郎に『健闘を祈ります!』と言われた。

…俺は何しに行くと思われていたのだろうか。

そんな事を考えている間に、もうすぐ店の前という所まで来てしまった。

早かったか?と思ったが、


「冨岡さーん!」


店の前で、俺の名を呼び手を振る女子。

花里が、俺を待っていてくれたようだ。






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