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夢と現実と時々妄想

第6章 幸せな時間※裏表現あり※


「…そうだな。さっきの顔もずっと見ていたいが…」

チュッーー

「…んっ」

不意に唇に触れるキスをされる。

「この顔はもっと良いな。」

「…っ!!」

もう映画を見ていたことも忘れ、私は一度のキスでは満足できずにセイヤを見つめる。

「…もっかい、して?」

「…知らないぞ。」

自然に体勢を変えていき唇を奪われていく。
触れるキスを何度も、何度も。

「ふふっ、セイヤ…」

私は愛おしくて目の前にいる大切な人を呼ぶ。

「…好きっ!」

ぎゅっとしがみつき私からもチュッ、と軽くキスをする。

「夢主、それ以上俺に仕掛けてくると…どうなっても知らないからな。」

ふわっとお姫様抱っこされたかと思うと寝室へと運ばれる。

「っ!自分で歩けるよ!」

「俺がこうしたかったんだ。」

ベッドに2人で座って向かい合いまたお互いを求め合うキスを交わす。
さっきとは違い少し濡れた瞳でセイヤは私を見つめる。
自然に唇を薄く開いてお互いを求め合うキスをする。

何度か角度を変え、ゆっくり息をしながら。お互いの温度を感じながら。

セイヤが私のシャツのボタンに手をかけると
一旦キスを止めて確認するようにこちらを見た。

「ほんとに…良いのか?」

「…う、うん。」

セイヤはふと思い直したようにボタンから手を外す。
すると私をやさしく抱き締めてからもう一度目を見て微笑む。

「無理することはない。震えているぞ。怖かったのか、すまない。」

「…!え、と…そのっ…そうじゃなくてっ」

「…?」

「あの、私…初めてで。キスするのも、こういう、ことするのも…?なんとなく想像では知ってるけど…上手くできるかわかんなくて…。」

「…そういうことか。上手くやる必要なんてない。感覚に従えば良いんだ。と、思うが違うのだろうか…。」

顎に手を当て考え込むセイヤ。
その真剣な眼差しを見て私は肩の力が少し抜けた気がした。

「セイヤは器用なのか、不器用なのか分からないよね。気遣ってくれてありがとう。けど、もう大丈夫。私、セイヤのことをもっと知りたい。どんな見たことない表情するのか、とか…」

言いながら、恥ずかしいことを言っていることに気づき顔が一気に熱を帯びる。

「そうだな、俺も見たことない夢主が見たい。」

優しく微笑み今度はゆっくりとシャツのボタンを外し始める。
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