• テキストサイズ

現代版おとぎ話

第5章 知恵者グレーテル〜旦那が勝つか私が勝つか?


聞いてないとばかりに不思議がる義理の両親に対して健太が口を挟む

「あれ?おかしいな。前に母さん言ってなかったっけ?跡取りが必要だよねって。」
「それは跡取りが必要とか昔の考えは気にしなくていいからって言ったのよ。男の子でも女の子でも孫には変わらないんだしどっちでもいいからねって意味で伝えたはずなのに伝わってなかったなんてー。千智さんなんだか誤解を招いてしまってすみません。こちらは男子でも女子でもどっちでも健康的な子供が産まれてくれればそれでいいんです。なのに息子が誤解してすみません。」
義理のお母さんがそう言ったあとお義父さんも謝ってくれた。

「いえ、誤解が解けてよかったです。それならいいんです。あの、先ほども言ったかと思うんですけど離婚という選択肢しか私にはなくてこの先、子供が産まれた時に不安なんですよね?この人が育児に参加してくれるとも思わないし、きっと子供が産まれても偉そうにしてて私や子供は見下されるのかなとか、冷たい態度を取られるのかなって。よく言うじゃないですか?俺は仕事で疲れてるんだから休ませろよとか育児は女の仕事だろとか。でも今の時代そんなこと言ってられないですよね?仮に私が専業主婦だったとしてもそれは仕事を辞めた理由があるし、旦那さんに家庭に入ってほしいって言われて辞めた人もいると思います。でもそれって育児は別なんじゃないかな?やっぱり自分たちの子供だから協力して子育てしたいじゃないですか?例えばパパに子供のミルクを頼んでる間にママが買い物を済ませるとか?そしたら効率よく進むと思いませんか?でも健太さんならそんな風にやってくれるのかなって。よくあるんですよね。子供の面倒見ておいてねって言ったのにスマホばかり見させててオムツ変えてなかったとかミルク飲んでないとかそれで子供の面倒見てたって言えますか?きちんとやった上でならわかりますけど、健太さんってそれができない気がするんです。今までの言動でわかりました。」
/ 161ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp