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現代版おとぎ話

第3章 かぐや姫〜メンズは全部私のもの


「なんで柚莉愛ちゃんが優斗君にベタベタしてるの?ねぇ、なんで?」
「おはっ・・・えええ?柚莉愛なにしたの?」
おはようと言いかけて私は頭の中が真っ白になった。
そこには高畑優斗君と腕を組んでにこやかな柚莉愛と泣き叫んでるすみれちゃんの姿があった。

あー柚莉愛ならやりそうだな。きっとすみれちゃんの彼氏を奪ったに違いない。しかも優斗くんと優斗くんでまんざららでもなさそうに柚莉愛と仲良くしている。
「昨日はごめんな、まぁ、なかったということでwwwほら、いい勉強になっただろ?いやさー今朝、柚莉愛ちゃんにも告白されちゃって参っちゃったよね?あははっ。」

そんな柚莉愛の無神経さは中学になっても変わらずに相変わらず人の彼氏を奪って誇らしげになってるもんだからクラス中の女子に嫌われていじめが始まるまも鋼の精神で跳ね除けて逆にいじめっ子たちをドン引きさせて近寄らせないようにしてたのはびっくりだったな。

人のものを奪うことに味をしめたのかそれは高校生になってからも続いていた。私が何度も止めに入ったけど聞く耳を持たずに耳を塞がれて"きーこーえーないーいんだーけーどぉー"なんて言われたり、自分が正論だと言わんばかりの返事を返されてしまい私もそれ以上は言うことができなかった。次第に柚莉愛とはただの幼馴染みという関係だけになり友達ではなくなっていった。

こんなことがあったのにまだ懲りてないんだろうか?それなら、先輩に教えてあげなくちゃと思っているとこの日のサークルはあっという間に過ぎて行った。


次はどんな手を使ってくるか予想がつかないところが柚莉愛なのだ。わがままで自分中心に回ってて気取ってて高飛車な所は小学校の時から変わっていない。


でもその鋼の精神だけは見習いたいけどな。そんな日々を過ごしていると私にも転機が訪れた。
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