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現代版おとぎ話

第3章 かぐや姫〜メンズは全部私のもの


ワクワクの小学1年生。ピカピカの赤のランドセルに綺麗なワイシャツと紺色のワンピースに紺色のリボンを首に巻いてウキウキしながら小学校の入学式に行くと一際目立つ女の子がいた。髪の毛はくるくるに巻いてあって大きなピンクのリボンを左右につけてフリフリのレースの白シャツにピンクのワンピースを着てハート柄のピンクのランドセルを背負ってる女の子が目に入ったからだ。何故か私はその子に興味を持ち始めて声をかけて友達になった。しかし、彼女の厄介ごとはこの時から始まっていた。
柚莉愛は常に自分が中心に回ってないと気が済まない人だ。
休み時間も他の子が固まって遊んでるのが気に食わないのか一言が多い。
「ねぇ、ゆりと遊ばない?」
「ごめんね、折り紙やってるから終わったら遊ぼうね。」
他の子が丁寧に断ると柚莉愛がさらに追い打ちをかける。
「えーつまんないのぉー。みーんな、ゆりとはぁ遊んでくれないんだもん。先生にいいつけちゃおーっと。あっ、先生だ!」
「ちょっと待ちなよ?仲間はずれになんかしてないじゃん。終わったら一緒に遊ぼうって言っただけじゃん。それに他にもクラスの子いるんだから他の子も誘ってみたらいいじゃん?」
「だってー入れてくれないんだもん。うわぁあん。」
こうなるともうお手上げ。折り紙を折ってた子達が先生に叱られて新川さんも入れてあげなさいと。

こりゃ、怒られた側は不満よね?
しかもクラスで係を決める時に柚莉愛は真っ先に手を挙げる。
「廊下に並ばせる係りがいいです。だって黒板消しの係だとチョークの粉が服につくの嫌だしお花係だと水やりの時に水が服にかかるかもしれないし、虫がいるから嫌です。」
実にきっぱりだなぁ。

そして小学校、高学年になるととんでもないことが起こるのだ。
クラス替えがあってまた柚莉愛と同じクラスだった。小学4年生ともなれば、みんな考え方など変化が出てくる。ある日の放課後、私が忘れ物をして教室に取りに行った時にクラスの女子の花村すみれちゃんが同じクラスの男子に告白されているところに出会した。
小学生で恋なんてませてるなぁなんて思いながら素通りして私は忘れ物を取って家に帰宅した。しかし翌朝、学校に来てみると教室が何やら騒がしかった。
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