第2章 ジャックと豆の木〜僕と夏休みの豆研究
いびきのする方に向かっていくと大きな巨人が大口を開けていびきをかいて寝転んでいた。
すごい大きな巨人だなー。あれ?これってもしかしてジャックと豆の木に似たシチュエーションだな。ってことは僕が巨人の腕の中からハープを取ればいいんだよね?でもなぁー盗んだってことになるからお巡りさんに捕まったりしないのかな?
巨人が起きないようにそっと歩いているとテーブルの上にご馳走が置いてあった。
美味しそうだなと思って無我夢中で食べた。そしてお腹いっぱいになってそろそろ城を出ようと来た時だった。
ガチャンと何かを踏んだ音がした。よく見たらハープを踏んでいた。しまったぞ!と思った時にはすでに遅くて巨人が目を覚まして唸りながら僕を追いかけて来たんだ。
うわー逃げろー!僕は一目散にお城を抜け出して謝りながらカスタノ君を目指して駆け出した。
「勝手に食事をしてごめんなさい。」
そしてカスタノ君に捕まって降りると冷や汗をかいていた。
しかし、巨人が迫って来てアタフタした。どうしよう・・・うちにはオノなんてないし・・・そうだ。ノコギリで切れないかな?
カスタノ君ごめんねと言いながらノコギリでカスタノ君をギコギコと切っている。そうこうしてるうちに巨人が降りて来た。
このままじゃやばい!!!!
・・・・・・。