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現代版おとぎ話

第2章 ジャックと豆の木〜僕と夏休みの豆研究


「起きてよ。良太ってば!」
気がついたら朝になっていた。
あれ?ここは?と僕は周りを見渡した。
「珍しいわね。ラジオ体操に遅刻するなんて。今日はお姉ちゃんに行って印鑑ついてもらうからいいわよ。それにしても随分と夢にうなされていたようだけど大丈夫だったの?」
お母さんに起こされてハッとした僕は一目散にリビングに駆け出し行った。

カスタノ君が切られているかもしれないと思ったからだ。しかし、リビングに行くとカスタノ君は切られておらずそのままだった。

「なんだー夢だったのかぁ。」
僕はホッと安堵して洗面所に行くと顔を洗って髪の毛をとかしてからカスタノ君に水をあげた。

僕が巨人の城に行ったのは夢だったのだ。夢だとわかると肩の力が抜ける。こうして僕の夏休みはあっという間に過ぎていった。


そして学校に行った夏休み明けの初日にクラスのみんなの自由研究が廊下や教室の後ろに飾られていた。もちろん僕のカスタノ君の観察日記と画用紙の工作も貼り出された。

自由研究は終わったけどカスタノ君の成長はまだ続く。これからも引き続き観察を頑張ろうと思った。

めでたしめでたし。
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