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現代版おとぎ話

第2章 ジャックと豆の木〜僕と夏休みの豆研究


おばあちゃんの家に泊まる日がやってきた。お父さんに水やりの仕方は教えたので大丈夫だと確信したよ。

お姉ちゃんとリュックサックを持って車に乗り込むとお父さんがおばあちゃんの家まで送ってくれたんだ。


ーーーー。

そしておばあちゃんの家に到着するとおばあちゃんがにこやかに出迎えてくれた。
「いらっしゃい。そうだ、今年もあれお願いね。」
あれってなんだっけ?と思っているとおばあちゃんが居間に来るように手招きした。
僕とお姉ちゃんが居間に行くとテーブルに新聞紙が敷いてあって四角い箱のようなものが置いてあった。
「今年も灯籠流しのお祭りがあるからここに絵を描いてもらいたいのよ。」
「わかった。お姉ちゃん何を描く?」
「何にしようか?だったら良太の育ててる植物を描いたら?」
「それいいね。早速下書きから描こう。」
僕はお姉ちゃんと下書きから描き始めた。


カスタノスベルマムを大胆に大きく描くとついでにジャック少年と巨人も描いたんだ。下書きが描けたらお姉ちゃんと色をつけたよ。
色んな色の緑でいっぱいになったカスタノスベルマムは迫力があってすごい絵になったんだ。

夕飯はおばあちゃんが天ぷらを揚げてくれたので僕たちはお手伝いをしたよ。
お姉ちゃんが味噌汁をかき混ぜていて僕は小松菜のおひたしに味をつけたよ。
「いただきまーす。」

実は僕のおじいちゃんはお母さんが子供の頃に亡くなったんだって。僕も会いたかったなぁ。食事の前におばあちゃんが小皿に天ぷらをよそったので僕がお仏壇の所に置いてきたよ。

パンパンと手を合わせてお願い事。カスタノスベルマムが無事に育ちますように!

食事が終わったら銭湯に行ったんだ。お姉ちゃんはおばあちゃんと入ったけど僕は男湯に1人で入ったよ。でも寂しくなかったよ。近所のおじいさんと話したり背中を流しあったりして楽しかったんだ。

家に帰って歯を磨いてテレビを見て過ごしたよ。そして寝る時間になって2階に上がって布団の中に入ったよ。

おやすみなさい。


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