第2章 ジャックと豆の木〜僕と夏休みの豆研究
今日は灯籠流しの日なんだけど、それは夜に行われるから昼間はお姉ちゃんと宿題をやったんだ。午前中もやって午後もやったよ。おばあちゃんの家では扇風機が回っていて涼しかったよ。
そして夕方になって今日浴衣を着ておばあちゃんとお姉ちゃんと3人で灯篭流しに出かけたよ。
出店があちこち並んでて何を買うか迷っちゃったな。
「私はフランクフルトが食べたいわ。」
お姉ちゃんがワクワクして言った。
「そんじゃ、買ってあげましょうかね?良太君は何にするかい?」
おばあちゃんにそう聞かれて考える。どれも美味しそうだなー。
「じゃあ、あそこのソース焼きそばがいいな。」
「わかったわ。順番に買いましょうね。」
おばあちゃんにソース焼きそばを買ってもらってベンチに座って食べた。
お姉ちゃんはフランクフルトにかぶりついて笑顔だったし、僕もソース焼きそばを啜って一言。
「うまい!」
「それはよかったわね。」
それからプラスチックケースやフランクフルトの棒はゴミ箱に捨てて出店を回ったよ。
輪投げもやったし射的もやってモグラ叩きもやって楽しかったよ。
射的でキャラクターのカードをもらったから大事にするんだ。
そしてお待ちかねの灯籠流しが始まったよ。
川に灯篭を流すととっても幻想的だったんだ。みんなの灯籠が流れるとぽっと灯りがついて華やかになったんだよ。
「おばあちゃん、あの灯篭たちはどこに行くの?」
僕がおばあちゃんにそう聞くと目を細めて教えてくれた。
「そうねぇ、冥界に行くのかしら?」
「冥界ってなに?」
お姉ちゃんがおばあちゃんに聞く。
「冥界とはねぇ、あの世ってことかしら?人は誰しもが亡くなったら冥界に行くんですよ。」
「へぇーあの世か。」
するとそこに大きな花火が上がった。
「うわぁ、花火だ。」
パンッと大きな大輪を咲かせた花火はお見事だった。こうして灯籠流しのお祭りは終わった。