第7章 鶴の恩返し〜地元に貢献した8年間
それから日々は過ぎていき、私が武将隊に入隊して1年が経った。
仲間のみんなと切磋琢磨して練習に励み、舞台に上がる日々。この日は次元様とラジオ番組に出向き会話を繰り広げた。もちろん本名ではなく役名で。
そして武将隊に入隊してから初のお正月は実家に帰省した。
「ただいまー。」
「おかえりなさい。」
お正月は実家の両親と弟と妹、おじいちゃんとおばあちゃんで盛大に祝った。
「なんかミュージカル劇団に入ったんだってな?」
おじいちゃんにそう聞かれて返事に困ってしまった。
まぁ、そうといえばそうなんだけどねぇ。
「うん、まぁそんな感じ?」
「今度、見に行きたいなぁ。」
「見に行くのはいいんだけど、武将隊では巫女の命の名前で通ってるから私の名前で呼ばないでね。」
みんな見にいきたいと言ってくれたので釘を刺しておいた。
わかってくれたかなぁ?
そしてお節料理を食べながら武将隊に入ってからのことをあれこれと話した。
「みんな、すごくいい人でさ。しかも團次郎様の役を演じてる山田新くんなんかすごく礼儀正しくて感心しちゃうよー。」
「へぇーすごいねぇ。何歳の子なの?」
お父さんが私に聞いた。
「10歳だって言ってた。本当にすごいわー。実はここだけの話なんだけど沙耶姫様の役を演じてる若菜ちゃんと新くんっていとこらしいよ。」
私の言葉にみんなが驚いていた。
おせちを食べた後はみんなでカルタやゲームをして盛り上がった。
武将隊に入ってから色んなことがあったけど家族に報告も色々とできてよかったなと思った。今年もまた武将隊のメンバーとして輝いていくからみんな応援よろしくね!