第6章 鉄のストーブ〜宗教団体の隠された秘密
こうして約束した俺らは図書館を出た。
「でも悠太お兄さん、荷物をまとめたらどうやって運び出すの?」
「夜中にダッシュするんだ。だから明日は体力を保つためにお昼寝をしておくといいよ。」
「わかったわ。」
「俺が英玲奈ちゃんの部屋まで迎えに行くね。時刻は夜中の12時でもいい?」
「うん、いいよ。なんかシンデレラみたい。」
「言われてみればそうだな。」
そして俺らは解散してそれぞれ部屋に戻って行った。
翌日の夕飯を食べ終えた頃に俺は図書館に足を運んだ。するとそこに英玲奈ちゃんがやってきた。
「お昼寝できたかい?」
「うん、少し寝られたよ。お母さんに疲れたからお昼寝するねって伝えたら怪しまれなかったよ。はぁードキドキするな。ドアの開け閉めゆっくりやりたいけど今だと怪しまれるもんね。」
「そうだな。そういや、英玲奈ちゃんっていつも何で起きてるの?」
「目覚まし時計だよ。」
「そっかー。オッケー!!!じゃあ、夜中の12時に鳴るようにセットしておいてね。」
「わかった。」