第6章 鉄のストーブ〜宗教団体の隠された秘密
マカロンさんって俺が入団した時はあんなににこやかに出迎えてくださったのに何で???
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俺は部屋に戻って同じ部屋の人に話を聞くことにした。
「あの、首輪をつけられた人はどのように過ごすのですか?」
すると渡辺さんが答えてくれた。
「ああ、あの人たちは斬罪な扱いを受けるんです。トイレには行けずに洗面器の中に垂らすんですよ。お風呂は入るのではなく幹部の人達に入れてもらうんです。どんなふうに入れてもらってるかはわかりませんけどね。食事も口で咥えて食べます。ビーフジャーキーとかドッグフードやキャットフードかな?」
それを聞いただけで俺は身震いした。わんにゃんの刑にならなくてよかったと思った。こうなったらいい成績を残せるように最善を尽くすしかない。それにはどうしたらいいのか?
「そうなんですね。教えてくださり、ありがとうございます。」
俺はお礼を言って自分のベッドに潜った。
頭の中を巡らせる。何かいい案はないのか?この3ヶ月、苦しまずにやり過ごす方法は???
もしかてこの教団のやり方を見て学べばいいんじゃないか?よく、人の技は盗みなさいなんて言うけれど正にそう。それならとことん盗んで自分のものにしてしまおう。俺は心にそう誓った。