第6章 鉄のストーブ〜宗教団体の隠された秘密
「はーい、皆さん聞いてください!今月の成績が悪かった人にはわんにゃんの刑があります。これはあなたが人間以下クソ以下と言うことになりますので、この刑から逃れたい人は1週間耐えてくだね。それでは成績の悪かった人を発表します。」
この日の朝の会でマカロンさんが手を叩きながらそう言った。
えっ?成績ってまさか俺も入ってるんだよな?そう思いながらドキドキて待っていたが俺の名前は呼ばれなくて安堵した。しかし、名前を呼ばれた人達は首に首輪をつけられて指示に従っていた。
「さぁ、お尻を出してください。精神を鍛えるために鞭を打ちます!」
いやいや、こんなの虐待?いや、暴力じゃねーの?そう思いながら光景を目の当たりにする。首輪をつけた人たちがお尻を突き出してマカロンさんが容赦なく鞭を振るう。そして他の教団のメンバー2人も揃って鞭を打ち始めた。それに対して歓喜の声が上がっている。
そしてここで俺はマカロンさんの違った一面を目の当たりにすることになる。
それは一人の男性がお尻を突き出しているものの足が震えて今にも床に倒れそうになっている時だった。
「おいっ、てめぇ!!!!誰が許可なく床に平伏していいっつたぁーーーーー!!!!!?違うだろぉがぁー!!!もっと腰を上げてしゃきんとせんかいぃぃ。」
「ひぃいいい、すみません。」
マカロンさんに罵声を浴びさせられたその男は悲鳴のような声を上げてなんとか腰に力を入れた。
えっ?あれがマカロンさん?いつもキャピキャピしてて甲高い声のあの人がこんなドス黒い声出せるんだ・・・・・。
ってか他の鞭叩いてる人達も罵声浴びせてるしなんなんだ?
あいつらには裏表の顔があるようだ。そしてマカロンさんの裏の顔を知ってしまったような気がて俺は身震いした。その後のことは覚えていなく気がついたらベッドに横になっていた。
あれ?今何時だ?まだ朝の9時か。やべえぞ!朝食を食べたかどうかすらあやふやになってきたぞ!?
いや俺は食べたんだっけか?