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現代版おとぎ話

第6章 鉄のストーブ〜宗教団体の隠された秘密


「なるほど。それでは失礼しました。」
「3ヶ月経ったら試験のお知らせするわね。」
「ありがとうございます。」
俺はマカロンさんと会話を交わして図書館を後にした。



3ヶ月かーーーー。


長いな。こんなに長くいたら教団に洗脳されてしまうんじゃないだろうか?でも洗脳されたことにしとかないと後で厄介になる。洗脳されたフリをするのも難しいだろうなー。そんなことを思いながら部屋に戻る。

部屋のメンバーと少し話してから歯を磨きに行った。そのあとはお風呂に入るべく大浴場に向かう。男性は1人につき15分。女性は30分と決まっているのだがこれは着替えやドライヤーも込みの入浴時間だ。15分か。短い気もするな。

ザバンッと湯船に浸かりながら考える。この先何が待っているのかわからない。またギロチンみたいな光景に出くわすかもしれない。


そうなった時に対策を考えないと。それに摩邪様が朝の儀式の時に教団のメンバーを選んでいたけど基準が分からなかった。だとしたらこの3ヶ月で俺も選ばれてギロチンにされるのでは?と思うと恐ろしくなる。でもマカロンさんが3ヶ月後に試験のお知らせをしてくれるそうだからそれまでなんとか耐えるしかない。この3ヶ月は恐怖に怯えながら過ごすことになるが、それは決して顔に出してはいけないのだ。なんとしてでも幹部にのし上がらないとな。



それから俺は体や頭を洗ってサッと湯船に浸かってお風呂を出た。
着替えてさっさと髪の毛を乾かして部屋に戻った。


そうだよな。前ならベッドに横になりながらスマートフォンをいじる時間もあったんだけどな。両親はもちろんのこと、大学時代の友達との連絡も断ち切ってしまった。

両親は心配してるんだろうか?そんなことが頭の中を横切った。
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