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現代版おとぎ話

第6章 鉄のストーブ〜宗教団体の隠された秘密


今は情報が遮断されているがマカロンさんの言うように幹部に成し上がればスマートフォンもパソコンも手に入る。脱出の計画はそれからでいい。まずは教団のメンバーに俺が馴染んで溶け込んでいると思わせて幹部に上がらなければならない。そうなるとどのようなステップで幹部に上がればいいのか聞いておく必要がある。それとこの教団にもカーストやランク付けのような掟でもあるのだろうか?

この日の夕食後に俺はマカロンさんを探した。
「あの、マカロンさんっていますか?」
「ああ、マカロン幹部長なら図書室にいますよ。」
「ありがとうございます。」
他の教団メンバーに声をかけて頭を下げると俺は図書館に向かって行った。


この教団にはありとあらゆるものが備わっている。男女別の寮や大浴場、食堂に図書室、音楽室、オンライン室がある。


そういえば明日は初のオンラインか。どんなことをやるのか楽しみだ。


寮には各部屋の隣にトイレと洗面台が備え付けてある。部屋の中はクローゼットがあり、二段ベッドで仕切られている。自分のスペースはベッド周りだ。俺のベッド周りは目覚まし時計を置いているのみ。後の荷物はクローゼットに仕舞い込んだ。


足早に図書室に向かうとマカロンさんの姿があった。何かの書物を真剣に読んでいるところだった。邪魔を承知で聞いてみることにした俺は図書室のドアを開けた。
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