第6章 鉄のストーブ〜宗教団体の隠された秘密
部屋に入ると若い男性2人と中年の男性が一人いた。
「あれ?新しく入った人かな?」
若い眼鏡の男性が俺に聞いた。
「坂井悠太です。先日入りました。よろしくお願いします。」
ここは低姿勢で行くか。
「私は渡辺海斗です。」
若い眼鏡の男性が言った。
「橋本篤です。よろしく。」
中年の男性が言った。
「僕は林健太郎です。」
そしてもう一人の男性が言った。
自己紹介を軽く済ませて明日の儀式のことを詳しく聞いた。
「なんで明日の儀式は朝早いんですか?」
俺がそう聞くと皆んなが丁寧に説明してくれた。
「朝の御告げがあるんだけど、日の出前かギリギリに行うんです。それから、面白いものが見れますよ。」
一瞬、同居人の男性たちの表情が変わったような気がして寒気がした。気のせいだろうか?
体がゾクゾクする。彼らの笑みは心の底から笑ってるような感じではなく何かに操られてようなそんな感じがした。
皆んなここにくれば同じ。よく量産型アイドルとか言うけれど皆んなそんな感じがした。個性がなくて皆んな頭の先からつま先まで同じような?
教団からの教えを仕込まれたのだろうか?これは明日が見ものになってきた。俺はそう考えると早く明日にならないかとの思いでいっぱいになった。