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お友達から始めよう【ヒロアカ】

第6章 戦闘訓練


 午後の授業はヒーロー基礎学。
 授業の詳しい内容は説明されていないが、この時間は相澤とオールマイトが受け持つとホームルーム時に告げられた。

 教室内はオールマイトの登場はまだかとざわめいている。
 テレビや雑誌などでよく見かける有名人だが、直接会うのは半数以上が初めてのことで。


「わーたーしーがー! 普通にドアから来た!!」


 廊下から大きな物音が聞こえた途端、勢いよく扉が開かれる。
 大声と共に姿を現したのは平和の象徴、プロヒーロー、オールマイト。
 HAHAHA、と特徴的な笑い声を上げながら、生徒のざわめきを気にする様子もなく平然と教卓に向かって歩んでいく。

 ヒーロー基礎学。
 ヒーローとしての基礎を主に取り組む、養成学校として最も単位数が多い授業だ。

 オールマイトはぐぐぐ、とその場にしゃがみ込む。
 そして、皆に見えるようプレートを掲げた。


「早速だが、今日はコレ! 戦闘訓練!!」
「戦闘、訓練……!」


 オールマイトが壁に注目するよう促すと、音を立てて次々と棚が現れた。
 中には番号が振られた入れ物が綺麗に並んでいる。

 出席番号と同じ数字の物を持って着替えるよう指示を受け、男女に別れて更衣室に向かっていく。
 入れ物の中身は入学前に提出した個性届と、個人の要望に沿ってあつらえたコスチュームだった。

 結のコスチュームは隠密行動と動きやすさを重視したシンプルなデザインになっている。
 丸襟の白地ブラウスに、黒地のフードカーディガン。
 ショートデニムパンツに膝下までの靴下、スニーカーを履いた姿は一見では街中を歩く普通の女性だ。
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