• テキストサイズ

お友達から始めよう【ヒロアカ】

第15章 弱さに宿る力



「随分と無茶をしたねぇ。最後のは、見ていたこっちがヒヤヒヤしたよ」


 結が目を覚ますと、視界に広がったのは真っ白な天井と清潔な病室だった。
 柔らかな医療用ベッドに横たわっている感覚に、ようやく戦いが終わったことを知る。

 傍らでは、リカバリーガールが右手に包帯を巻き付けていた。
 爆破による傷はすでに癒えているが、破れた体操服の袖や包帯は、戦いの痕跡を物語っていた。


「……こうならないようにって、決めてたのに」
「こればかりは仕方ないことだね。個性も感情の制御も、ゆっくり慣れていけばいいさ」


 リカバリーガールの声が柔らかく響く。
 慰めは胸の奥まで届かず、結は無意識に息を吐き出した。


「爆豪くんがあんなこと言うから……だから嫌って言ったのに……個性も、やっと慣れてきたのに……」
「はい、治療終わったよ。話の続きは、この子から直接聞きな」
「続きも何も、話は――」


 不意に視線が止まる。
 リカバリーガールが見つめる先には、無言で壁にもたれている人物がいた。
 尖った髪型と鋭いその視線に、心臓が跳ねる。


「えっ、ば、爆豪くん? いつからそこに……?」
「乱暴するんじゃないよ。あたしゃ、ちょっと外出てくるからね」
「な、なななんで言ってくれなかったんですか!」
「騒ぐのも禁止だよ!」


/ 170ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp