第13章 並び立つには
午後の部は、一時間の昼休憩を挟んで行われる。
騎馬戦を終え、最終種目の発表までに残された時間はわずかだった。
結は麗日と飯田と手分けし、忽然と姿を消した緑谷の行方を追っていた。
控え室、会場入口、観客席と足を運んだものの見つからず、気づけば一階をぐるりと一周していた。
もしかすると、どこかですれ違ったのかもしれない。
そんな不安が胸の奥で渦を巻いていた。
控え室に戻ると、麗日と飯田もすでに探索を終えていた。
二階、三階も確認したが緑谷の姿はなく、同じ頃から轟の行方もわからなくなっているという。
むやみに動き回るよりも、ここで待ったほうがすれ違いを避けられるだろう。
そう判断して、三人は席に戻り、落ち着いて待つことにした。
「そういえば、他の女子たちの姿も見かけないけど……みんなどこに行ったんだろ」
「誰も行き先は聞いていないそうだ。緑谷くんや轟くんといい、休憩が終わる前には全員揃うといいが……」
控え室には切島や瀬呂の姿こそあるものの、女子は一人もいない。
マイクからの指示は待機のみで、結と麗日を除いた女子全員が席を外す理由が思い当たらなかった。
「よかった……お二人とも、戻っていましたわ」
「どしたん、八百万さん!? 顔色めっちゃ悪いよ!?」
静まり返った廊下に現れたのは、眉を下げた八百万と、真っ青な顔の耳郎だった。
体調が悪いというよりも、抱えきれない問題を突きつけられたような表情をしている。